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東日本電信電話株式会社様(以下、NTT東日本)では国立大学法人北海道大学様(以下、北海道大学)の全学共通システム基盤を刷新。学生、教職員あわせて27,000名が利用するこの基盤は、いくつものシステムを組み合わせて構成されている大規模なものです。「システムの利用ログを収集したい」というご要望を受け、NTT東日本はパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)がご提案したEAIツール「ASTERIA」を採用。ASTERIAの柔軟性を活かし、6ヵ月という短い期間でのシステム構築を完遂されました。
時間帯別のログイン傾向やPC教室の端末利用率をチェックしたい。
必要なデータは各システムに散らばっているため、システム間連携が必須。
短期間で大規模システムを構築しなければならない。その中でも、連携部分はどうしても後回しになってしまう。
北海道大学の全学共通システム基盤は大きく分けて、学内情報を発信する「ポータル機能」、ユーザ管理を行う「認証機能」、授業コンテンツを管理する「授業支援機能」の3機能を有しています。
システム更改にあたっては「時間帯別のログイン傾向やPC教室の端末利用率といったシステム利用ログを収集したい」という要件が挙げられていました。システムの全体設計を担当したNTT東日本 ビジネス&オフィス営業
推進本部 北海道法人営業部 法人営業部 第四営業部門 主査の阿部郁夫氏は次のように語ります。「ログ出力には、基盤を構成する何十ものシステムや北海道大学様の既存システムからばらばらにデータを収集する必要がありました。そのほかにもユーザ認証など、至る所でシステム間連携が必須となっていました」。
今回のプロジェクトは非常に大規模なものでしたが、構築に与えられた期間はわずか6ヵ月しかありませんでした。しかもシステム連携部分は、各システムの持つデータの種類とそれを格納するDBの種類が定まらない限り仕様を決められません。自ずと構築は後回しになってしまう上、工数が読めないため初期段階では見積りさえも困難な状況でした。
そんな中、プロジェクトメンバーとしてPC教室のネットブートシステムを担当していたパナソニックISがEAIツール「ASTERIA」を提案。NTT東日本 ビジネス&オフィス営業推進本部 北海道法人営業部 システムサービス部門 SE第1担当 主査の平沢雅則氏は、「あらゆるDB、データフォーマットに標準対応しており、システム連携の柔軟性が高いと感じました。また、連携フローの内容ではなくフロー数に応じた価格設定のため、見積りが取りやすい点も魅力でした」とASTERIAの感触を述べます。
こうして連携部分へのASTERIA採用が決定。各システムの構築が済んだプロジェクト終盤、残り1ヵ月で40フローの連携処理を完成させました。
ASTERIAを活用したWebシステムを開発。
システム利用ログをブラウザ操作で簡単に出力できるようになった!
連携フローの内容が一目で分かるASTERIAなら、他の人が作ったフローでも自分で簡単に直せる!
こうして新年度を控えた2015年3月、新・全学共通システム基盤が稼働。パナソニックISはASTERIAを活用し、収集したデータをWeb上で出力できる検索システムを作りました。
「検索メニューから必要な項目を入力するとWeb画面に結果が表示されるようになっており、CSV形式でのデータ出力もできます。これを北海道大学様の月例会議に持っていき、どのPC教室の端末がどれくらい使われているのかなどの利用状況を報告。次期更改に向けた改善指標となっています。このシステムは大学側の運用担当者さまにもお使いいただいています」(平沢氏)。
稼働後も手軽に改変できるASTERIAの直感的な操作性も大きなメリットだと平沢氏は述べます。
「スクラッチ開発のシステムだと、お客さまから改変要望をいただいたらその改変がどんなに小さなものでもまずは構築ベンダーに相談しなければなりません。ASTERIAは連携フローの内容がGUIで一目で分かるので、他の人が作ったフローでも自分で簡単に直すことができます。お客さまのご要望にすぐ応えることができる、これが一番のメリットだと感じています」。
パナソニックISはこれまでに300社以上へASTERIAをご提供した、ASTERIA累計導入実績No.1※企業です。豊富な経験とノウハウを活かした構築支援、運用・保守にもご評価をいただきました。
「システム連携部分が多い分、運用が始まってから色々と手直しをしなければならないことも多かったのですが、パナソニックISにはその都度支援してもらいました。柔軟な対応が心強かったですね」(阿部氏)。
ASTERIA累計導入実績No.1:2016年11月現在、インフォテリア株式会社調べ
短い構築期間にも関わらず、ASTERIAを活用してオンスケジュールでの導入を完遂したNTT東日本。「他大学様のシステム更改の際も、ASTERIAを使えばスムーズに構築できそう」(阿部氏)と確かな手ごたえを感じておられる様子でした。
デバイスの多様化やWi-Fiの普及に伴い、大学におけるICT環境も、より自由に学習できるスタイルへと変わりつつあります。
阿部氏は「当社では、学内にWi-Fiアクセスポイントを配備したり、学生さんの私物PCから学内のシステムにアクセスできるようにするなど、学生さんがどこででも自学自習できるような環境のご提供も行っています。教育の質を高めるためのさまざまな取り組みが各大学でなされていますから、当社もそうした動きをICT面でサポートしていきたいと考えています」と展望を語りました。
営業統括部 東日本ソリューション営業部 東日本第三営業所
前 康幸今回ASTERIAで実装したのは、各装置のログ情報を保管管理するシステムの構築部分になります。
各装置も機能要件は公開されていますが、ログの仕様までは判りませんでしたので、応札時点での見積りやプロジェクト開始当初の要件定義フェーズで苦労しましたが、ASTERIAの開発生産性に助けられてなんとかやり切れました。
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