導入事例

株式会社フジコー 基幹業務ソリューションを導入~経験と勘からデータ経営へシフト

株式会社フジコー様(以下、フジコー)では以前からERPを利用されていましたが、蓄積されたデータを経営分析に活かすような使いこなしはできていませんでした。同社はその原因を「導入そのものが目的になっていたから」だと突き止め、本当に経営にプラスになるしくみ作りをめざしERP刷新を決定。パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)の提案をご採用いただき、"全社参加型"でプロジェクトを推進しました。

お客様データ

製造業

株式会社フジコー

兵庫県伊丹市

株式会社フジコーは不織布・フェルトの総合メーカー。同社製品はハイテク産業から身近な日常消費材に至るまで、実に幅広い分野で利用され、その品質が高く評価されています。地球環境保全にも注力し、独自の技術を活かした環境保全型製品の開発を積極的に展開しています。

導入ソリューション・導入商品

1.経営分析につながるシステム整備を行いたい。

適切な生産管理・販売管理を行うために、必要な情報をタイムリーにキャッチできるようなシステム整備を行いたい。

2.「ERP導入=ゴール」にはしたくない。

以前のシステムは導入そのものが目的になってしまい、何のために導入したのかがわからなくなっていた。
本当に経営に資するしくみとしてシステムを使いこなしたい。

データはあっても分析ができない

もともと15年前からERPを利用していたというフジコー。しかし「メーカーにとって重要な原価差異分析など、経営分析の元となるデータが分析可能な形で蓄積・整備されておらず、タイムリーに取り出すことができない状態でした」と常務取締役の村田 義樹氏は語ります。

失敗の原因は「導入=ゴール」の考えだった

ERPを利用しているにも関わらず、なぜこのような状態に陥ったのか。村田氏が経営層から現場までヒアリングを行ったところ、その答えは「ERP導入=ゴール」になっていたからでした。

「プロジェクト発足当初は、導入目的を“生産状況把握のため”とはっきり設定していたのに、紆余曲折の結果、最終的には製造面での活用を諦めていたことがわかりました。何のために導入するかが不明確で、導入後の活用プランが描けていなかったのです」(村田氏)。

導入後、どう活用していくべきかを重視

フジコー
情報システム室
手嶋 浩貴 氏

このような失敗を踏まえ、ベンダー選定にあたっては「導入後の活用まで考えてくれること」を重視しました。情報システム室の手嶋 浩貴氏は「当社の監査を担当してくださっている有限責任あずさ監査法人にも客観的な立場からの評価をお願いしました」と語ります。「当社が新ERPをどのように活用していくべきかについて、当社の実態や将来展望をよく理解している第三者の視点も取り入れたいと考えたのです」。

検討の結果、パナソニックISにERP導入をお任せいただき、生産・原価管理に強い「AMMIC」に「GRANDIT」の会計機能を組み合わせる構成で進めることとなりました。

全社参加型で“やらされ感”より“やりたい感”

プロジェクトの推進は「全社参加型」をキーにしたといいます。「“やらされ感”より“やりたい感”の方が将来的にも絶対良い。そこでパナソニックISには会議を沢山設けてもらいました」(村田氏)。

全社参加型にすると必ず出てくるのが「システムが変わっても今までのやり方は変えたくない」という要望です。フジコーではこの要望に対し「原則NG」を基本方針としました。「なぜそのやり方なのか?を考え直し、本来あるべき方法をパナソニックISから提案してもらう、という進め方を取りました。パナソニックISのSEはメーカーの業務を熟知していたので信頼できましたね」(村田氏)。

1.「経験と勘」から「データに基づく判断」へシフトチェンジできた!

色や材質ごとの取引頻度の傾向など、製品にまつわるあらゆるデータをすぐ参照できるように。
部門間の情報共有も格段にスムーズになった!

2.各部門のデータ経営意識が高まった!

以前はデータ入力そのものが業務の目的になっていたが、「ERPは自分たちが主体的に使いこなすもの」と各部門の意識が変化。「○○のためにこんなデータが見たい」と要望が挙がるほどになった!

フジコー
生販管理部
大村 紘子 氏

各製品の製造プロセスにあわせた設計

実際の導入は、ステップ1、ステップ2と段階的に実施。

ステップ1では、製品情報を、材料、在庫、工場などと紐付けて一元管理できるようにしました。「当社製品は多岐ジャンルに渡っており、製造プロセスがすべて同じというわけではないのですが、パナソニックISは強引に平準化するのではなく、製造現場の話を聞いて実態に沿うようなシステムを提案してくれました」と、生販管理部の大村 紘子 氏は振り返ります。

製造現場へのシステム教育も大変だったといいます。「毎日“朝練”と称した勉強会を行いました。初めは新ERPへの抵抗も強かったのですが、根気強く続けた結果、少しずつ覚えてくれました」(大村氏)。

ミスや不正が起こらないようなマスタ設定

フジコー
業務部 本社業務課
課長 村上 亜矢子 氏

ステップ2では債権債務、会計まで適用範囲を広げました。納品書、請求書や財務諸表の作成は内部統制の観点が重要。「経理に詳しくない担当者が入力しても必ず正しい答えが出るよう、可能な限り全ての入力項目をマスタで紐付けてほしいとお願いしました」と業務部 本社業務課 課長の村上 亜矢子 氏は語ります。

経理と営業業務、両方のキャリアを持つ村上氏は、自身の経験からあらゆるパターンを想定したマニュアルも作成。「しくみ作りで行き詰まった時、パナソニックISから『こんなやり方もありますよ』と視野を広げるような提案をもらえたのがありがたかったです」(村上氏)。

製品情報を細かく参照できるようになった!内部統制も強化

さて、現在はステップ2のサービスインから2年。製品情報は、データの入力項目が細かくなった分、1製品について得られる情報が格段に増えました。「色や材質ごとの取引頻度の傾向など、今まで経験に頼るしかなかったところがデータですぐ見られるようになりました。営業との会話が格段にスムーズになりましたね」(大村氏)。

また、債権債務、会計で変わったのはチェック体制です。これまで紙ベースで行っていたものをシステム内で完結したため、効率化が図れただけでなく、精度も高まりました。

各部門の意識が変わり、データを経営に活かせるように

何よりも大きい効果となったのは「データの見える化によって各部門の意識が変わったこと」と手嶋氏は指摘します。

「以前はデータ入力が目的化してしまっていたのですが、今では『在庫削減のためにこんなデータが見たい』といった要望が挙がるほどになっています。部門間の連携も強くなりました。パナソニックISが毎日のように当社へ足を運び、ユーザー視点で対応してくれたからこそ、ここまで来られたのだと思います。今後はデータの活用・分析フェーズとして、BIツールの導入でも支援をお願いします」(手嶋氏)。

フジコーの皆様とパナソニックISの担当営業・担当SE

エンタープライズソリューション事業部 基幹システムソリューション部 西日本基幹・システムソリューションチーム樋口 雄一 フジコー様が私どもを懐深くまで受け入れてくださったことにより、メンバー全員がまさに一丸となってプロジェクトに取り組むことができました。一人ひとりが積極的かつ主体的にプロジェクトに取り組んだ結果、現在では非常に高いレベルでシステムを使いこなしていただいております。

今後も「フジコー様に必要なものは何か」を常に考え、フジコー様にとって価値あるご提案・ご支援を継続していきたいと考えております。

取材:2017年5月29日

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