導入事例

株式会社ナリキ ラピキャス導入~伝統技術と先端技術から誕生した雪国ならではのサービス

富山の冬の道路に欠くことのできない消雪装置は、地下水を有効利用している。しかし、地下水も県民の貴重な資源。温暖化や高齢化の問題がとりざたされている中、資源の無駄使いや高齢化している地元住民への負担増加は許されない。そこでナリキは遠隔制御により、省力化・節水・節電に役立つ、画期的なサービスを考案した。

(写真左)上段:井戸掘削工事、下段左:ポンプ取替え工事、下段右:井戸内を水中カメラで探索。

お客様データ

建設業

株式会社ナリキ

富山県富山市

※MCPC awardとは、モバイル市場の拡大を目的とする任意団体「MCPC」が、モバイルコンピューティングの導入により、特に顕著な成果を上げたユーザー企業等に対し賞を贈り、世の中に広く紹介していくもの。

導入ソリューション・導入商品

自然の恵みを地域の皆様と有効利用していきたい

地域の方々の為に、チャレンジし続ける
社長 成伯氏

富山県は、3,000m級の立山連峰があり、三方を山々に囲まれた豪雪地帯である。降り積もった雪は、溶けて地中に浸透し、地下水脈を形成しやすい地域だ。
ナリキは、この自然の恵みを地域の生活、産業に提供する「井戸のスペシャリスト企業」として、これまで主に、工場向けの工業用水、自治体向けの飲料用水として、地下水利用に関する水道工事に携わってきた。
昭和60年代に入ってからは、町内会等での維持管理が必要な道路の除雪作業が、住民の高齢化等を背景に困難になりつつあったため、井戸水を利用した消雪装置の提供を開始し、井戸の利用による地域貢献と住みやすい社会を考えてきた。

雪国ならでは、地域ならではのかかえる問題

同じ道路でも、消雪装置の有無でこんなにも違います
(左:消雪装置がある場合 右:消雪装置が無い場合)

雪国では、「降雪状況と積雪状況」を検知すると、自動的に路面に散水し、雪を溶かす消雪装置がかかせない。しかし、装置の維持管理には大きな負担がかかる。また、何年も使用していると誤動作が起こり、住民の負担増加につながっていた。
「近頃は、消雪装置の維持管理費用は町内会で負担し合い、一部を自治体が補助しています。当社は長年にわたり、町内会の方々の設備管理をお手伝いしてきましたが、持ち回りの役員では、操作方法や故障対応に手をやいている部分が多かったんです。また、『飲料水を道路に撒くのだから、維持管理費も水量も節約したい。』との意見も多くありました。そこで当社は、節水と維持管理負担の軽減を実現する方策に取組んで参りました。」(社長 成伯氏)

(写真左)道路に埋設された散水パイプ。消雪装置が降雪を検知すると自動散水する。雪から雨に変わった場合などは、事務所から制御メールを送信して、散水を停止する。
(写真中央)消雪装置の制御装置と降雪検知センサ。 稼働状況を送る通信機と、データメール変換装置はボックス内に内蔵されている。
(写真右)消雪装置の稼動状況がひと目で判別できる大型ディスプレイ。消雪装置から運転メールが届くと緑色のランプが点灯する。警報メールは黄色が点灯し、異常を知らせるベルが社内に鳴り響く。

メンテンスフリーサービスを考案し、サービス提供開始!

町内会での維持管理には、「(1) 費用が安価」であり、「(2) 地域の住民に負担がかからないもの」が前提となる。そこでナリキは、従来の消雪装置を通信回線で接続し、町内会の役員に代わってナリキの事務所から、消雪装置の動作を遠隔監視・制御することで、ユーザー負担を軽減するサービスを考えた。
考案者である管理技術部の上田氏は話す。「従来は、装置の故障や誤動作が起きると住民の方だけでは対応できず、当社へ連絡が入ると、待機していた者が現場へ駆けつけていました。故障連絡が重なると、技術者が現場をかけもちすることになり、到着が遅れてしまうこともありました。そこで、事務所で装置を遠隔監視・制御すれば、誤作動は事務所で対応でき、故障への対応も早くなると考えました。当初は通信回線に、電話回線などを考えましたが、費用を安価にする為には基本料金が安いモバイルのパケット通信が最適と判断し、さらに調べていくと、Push型メールサービス『ラピキャス』と、センサ情報や制御情報をEメールで送信できるデータメール変換装置を見つけ、自社構築よりコスト削減が期待できる為、導入を決心しました。」
これらの組み合わせにより、降雪や消雪装置の作動、故障に関する情報はデータメール変換装置から『ラピキャス』を通して、当社に通知される用になりました。更に事務所では、自社開発の消雪装置稼働状況一覧表示システムが大型モニターに表示され、24時間いつでも一目で把握できます。担当者は、モニターに表示された情報と、気象情報から降雪状況を把握し、消雪装置の稼動、あるいは停止をさせることにしました。
自社の駐車場の他、町内会様も積極的に試験運用に協力してくださいました。試験運用を終え、現在は本番稼動に移行していますが、町内会の方からは『故障?』と気づいた時には、既に弊社が対応しているため、電話の本数もぐんと減り、皆様から感謝頂いています。」

モバイル化率100%で富山県地下水の保全に貢献

すでに自社施工消雪装置の40%でモバイル化を完了したが、100%を目標に、富山県の地下水保全に貢献したいと、井戸のパイオニア集団の思いは熱い。

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