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国内12カ所、海外14カ所に事業拠点を構える日本毛織株式会社(以下、ニッケ)。国内・海外隔てなく会議を行っていますが、従来のビデオ会議・ウェブ会議システムは満足できる品質ではなく、意思疎通が難しいために出張して会議に参加することも少なくありませんでした。こうした課題を一掃すべく、同社はシステムの刷新を決定。パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)の提案したビデオ会議システム「Panasonic HD映像システム」とウェブ会議システム「BlueJeans※」をご採用いただき、場所と機器に縛られないコミュニケーション環境を実現されました。
※BlueJeansは、BlueJeans Network, Inc.の製品です。
日本毛織株式会社は、衣料繊維事業、産業機械事業、人とみらい開発事業、生活流通事業の4事業を手掛ける複合体企業。「人と地球にやさしく、あったかい」という経営理念のもと、毛織物の開発・製造・卸売からショッピングセンターやスポーツ施設の運営まで、幅広い事業を通じ人々の豊かな生活を支えています。
ビデオ会議・ウェブ会議システムの通信品質が悪く、国内/海外ともに意思疎通が難しかった。
画質・音質ともに改善し、出張せずともコミュニケーションを図れるようにしたい。
導入していたものの、ビデオ会議システムと相互接続できていなかったために利用率の低かったウェブ会議システム。
せっかくリプレースするなら有効活用したい。
衣料繊維や産業機械など多角的に事業を展開するニッケでは、中期経営計画の基本戦略のひとつに「海外ビジネスの拡大」を掲げており、海外販売網を着実に広げています。これに伴って海外拠点との会議も増えていましたが、従来利用していたビデオ会議・ウェブ会議システムは満足できる品質ではなく、意思疎通がしづらいという課題がありました。執行役員 衣料繊維事業本部 管理部長の楠本景央氏は次のように振り返ります。
「従来のシステムは10年以上前から利用していたこともあり、海外拠点と接続すると画像のボケ・カクつきが目立つ上、双方の言っている言葉も聞き取れず、お互いに理解できているか不安を抱きながら会議をしていました。国内同士でも似たような状況で、大阪・東京間の定例会議では『ビデオ会議だと意図が伝わらないので出張して参加すること』という役員指示が出るほどでした」。PCから会議に参加するためのウェブ会議システムも導入はしていたものの、ビデオ会議と相互接続されておらず、また通信品質の問題もあり利用率は低かったといいます。
こうした課題を一掃するために、ニッケはシステムの刷新を決定。ビデオ会議システムの選定にあたっては「費用が決め手となりました」と衣料繊維事業本部 システム部長の寺木一彦氏は語ります。「長期スパンで見るとオンサイト保守費用で高くつくシステムが多い中、パナソニックISの『Panasonic HD映像コミュニケーション(以下、HDコム)』はセンドバック保守で費用を安く抑えてくれていたので非常に導入しやすかったです」。
HDコムは国内拠点間の会議で使うこととし、海外拠点との会議には、マルチデバイス対応で社外からも接続できるクラウドMCU「BlueJeans」を選定。クラウド型を採用することで、運用管理のアウトソースと、接続ユーザー数の柔軟な増減を可能にすることによる運用費の最適化を狙いました。「海外拠点以外にも、自席、外出先などから接続する会議や、社外パートナーの方が入る会議でもBlueJeansを活用することとしました」(寺木氏)。
ビデオ会議システムとウェブ会議システムを相互接続したことで、会議室だけでなく自席や外出先からも会議に参加できるように。
場所と機器の制約がなくなり、会議開催における日程調整が楽になった!
遠隔地間でも充分に意思疎通できるようになり、従来発生していた「会議参加のための出張」がなくなった。
海外拠点からの会議参加率もアップ!
ビデオ会議システムとその他デバイスの相互接続が可能になったことは、ニッケのコミュニケーション活性化に大きな効果をもたらしました。衣料繊維事業本部 システム部 システム課の後谷年洋氏は語ります。
「現在はHDコムからも、またPCやiPadからも会議に参加することが可能です。しかも社内ネットワークに依存せず、例えばホテルのWi-Fiなどからも接続できます。今まではビデオ会議システムが設置されている会議室を確保しないと会議ができませんでしたが、場所と機器の制約が完全になくなりました」。
一番の課題であった画質・音質も大幅に改善されたため、従来発生していた「会議のための出張」はなくなりました。例えば、管理部門の月次定例会はHDコムで国内のほぼ全拠点を接続して行っているほか、国内/海外工場間の会議もBlueJeansを使い頻繁に開催しているとのことです。「遠隔地間の会議でもストレスなくきちんとディスカッションできるようになったので、海外拠点の総経理クラスも積極的に参加できるようになりました」(寺木氏)。
出張の多い楠本氏は、ユーザーとしての立場からBlueJeansによる生産性向上効果を指摘します。
「海外出張中の本社会議などはこれまでであれば出られないと断っていましたが、今や空港のラウンジからも、iPadで参加できるようになりました。会議で何が語られているかを自分の中にインプットして、事業判断の材料にできるということは大きいですね。また、中国の弁護士さんやITベンダーさんなど社外パートナーとの会議にも活用しています。相手にご足労いただくことなく会話ができますし、社内のメンバーが国内拠点に散らばっているのでなおさら、多拠点をつないだ会議に社外の方も入っていただけるのは便利だと感じています」。
場所を選ばずにコミュニケーションできるビデオ会議・ウェブ会議システムは、働き方改革を後押しする強力なツール。
寺木氏は「当社は4つの事業分野で業容や勤務形態が全く異なり、ルールや制度の整備が難しい部分もあるのですが、そこさえクリアすれば、自宅から会議に参加するためのインフラは既に整っています。人事とタイアップして進めていけたら良いですね」と展望を語りました。
営業統括部 西日本ソリューション営業部 西日本第一営業所渡邉 集当時より日本毛織様では、ビデオ会議とウェブ会議のシステム環境をお持ちでしたが、両システムを上手く組み合わせた活用ができていない課題がございました。今回、HDコムとBlueJeansを組み合わせ、会議システムの活用率向上を目的としたご提案を致しました。結果、端末依存することなく、いつでも、どこでも、ご利用頂ける高品質な会議システム環境を実現することができました。今後も"働き方改革"への取組みの一環として日本毛織様にご活用頂くとともに、更なる支援をさせて頂きたいと思います。
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