導入事例

学校法人神奈川歯科大学 ネットブートPCシステムを導入~CBT試験会場を常設化

学校法人神奈川歯科大学(以下、神奈川歯科大学)は、毎年の共用試験「CBT(Computer Based Testing)」実施にあたり大教室をCBT用に設営していましたが、教室不足を解消するため、使用頻度の少ない実習室をCBT試験会場に作り替えることを決定。通常の講義にも活用できるよう、環境構築が容易なネットブートPCシステムを導入されました。お選びいただいたのは、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)がご提案した「OSV-VHD boot」です。

お客様データ

文教

学校法人神奈川歯科大学

神奈川県横須賀市

神奈川歯科大学は、1910年(明治43年)東京神田猿楽町を建学の地とする東京女子歯科医学講習所に始まり、その建学の精神を今日まで継承している100年以上の歴史を有した歯科医学教育機関です。“健康長寿社会を支えるプロフェッショナル組織”を目指し、将来の医療を支える歯科医師を育成しています。

導入ソリューション・導入商品

1.空き教室をCBT試験会場に刷新し、教室不足を解消したい。

これまでは教室をCBT用に設営していたが、約3ヵ月間立ち入り禁止となるため、時間割が組みにくくなっていた。

使用頻度の少ない実習室をCBT試験会場に作り替えることで教室不足を解消したい。

2.約150台分の試験環境準備を簡単にできるようにしたい。

約150台のPCに1台ずつCBT用のソフトウェアをインストールする作業は慎重さが求められ手間もかかる。

簡単に環境を構築できるようにしたい。

学校法人神奈川歯科大学
歯学部総合教育部部長・教授
二瓶 智太郎 氏

CBT期間の3ヵ月間、教室が使用不可に

歯科大学・大学歯学部では臨床実習を開始する前に、PCを利用して受験するCBTという試験が実施されます。

神奈川歯科大学では、毎年CBTの時期になるとPCをレンタルし、教室をCBT用にしつらえて運営していました。厳正に試験を行うため、準備期間を含む約3ヵ月間は教室付近が立ち入り禁止となります。しかし、補完授業の充実を図っている同大学では、学生数の増加もありコマ数が年々増えつつありました。ただでさえ教室が不足している状況で、貴重な1教室が3ヵ月もの間使えなくなることは悩ましい問題だったといいます。また、PCのセットアップをはじめとするCBT実施に向けた準備も骨の折れる作業でした。

CBTと講義、どちらにも使える教室へ

そこで同大学は、使用頻度の少ない実習室をCBT用の試験会場に作り替えることを決定。通常の講義での活用も見据え、CBT向けにも講義向けにも環境構築できるネットブートPCシステムを導入することとしたのです。歯学部総合教育部部長・教授の二瓶智太郎氏は次のように語ります。

CBTと講義、両方に活用できる教室へ刷新

「毎年PCのレンタル費用が発生していたことに加え、短期大学部のPC教室がリプレース時期を迎えていたため、試験会場としてだけでなく講義にも活用できる大教室を作ればよいのでは、という考えから今回の刷新に踏み切りました。ファシリティ面は机の幅や配置、机と机との間隔など、CBTの厳格な実施規定を満たすよう考えて設計しました」。

検討の結果、同大学の学習支援システム(LMS)を長年担当しており、歯学部・医学部・薬学部のすべてにCBT向けネットブートPCシステムの導入実績を持つパナソニックISのご提案した「OSV-VHD boot」が採用されました。

1.CBT試験会場を常設化し、さらにCBT期間外も教室を有効活用できるように!

CBTを厳正に実施できる環境を常設化。

それだけでなく、CBT期間外は講義にも活用可能になり「教室ハイブリッド活用」が実現!

2.定期試験でCBT対策を行うことも将来的に可能になった!

CBTの実施環境を常設化したことで、今後のシステム追加によっては普段からのCBT対策も可能に。

ネットブートPCシステムで準備の手間が大幅軽減

システム構築は2019年9月にスタート。一般的なネットブートPCシステムの構築では早い段階からソフトウェアの起動テストを行えますが、CBTのソフトウェアはそうはいかず、本番1ヵ月前のシミュレーション試験の際に初めてインストールできることとなります。

それでも、シミュレーション試験は無事成功。準備の手間も、サーバでPC全台を一括管理できるしくみのため、レンタルPCを1台ずつセットアップしていた従来と比べると格段にスピーディになりました。 「CBTの期間中は関係者以外立ち入り禁止のため、私も入ることができません。ですがパナソニックISが期間中ずっと立ち会ってくれたので、何かあったときも彼らが対応してくれると安心して本番に臨めました」(二瓶氏)。

そして、2020年1月に初回のCBTを実施し、滞りなく終了。CBTの実施団体である医療系大学間共用試験実施評価機構からも、会場について「全く問題ない」とお墨付きを受けたとのことです。

ノートPCを採用したことで柔軟な活用が可能に

教室の端末は、CBT期間外も教室を有効活用できるよう、デスクトップPCでなくノートPCが採用されています。これにより、PC教室としての活用はもちろんのこと、ノートPCを机の下に収納して机を広く使うことも可能となっています。現在は、講義での運用方法を検討中。二瓶氏はPCのグラフィックにも期待を寄せます。

「パワーポイントを使う先生が多いのですが、特に臨床写真などはプロジェクターで映すと色が変わったりはっきり見えないことが少なくありません。PCで見せるようにすれば、画像がクリアになって学生さんにとっても理解しやすくなると思います」。

普段からのCBT対策も将来的には可能

約150台のPCを収容

また、CBTの実施環境を自前で持つようになったことで、定期試験でCBT対策を行うことも、今後のシステム追加によっては可能になりました。

「本学では試験問題をLMSで作成しており、もともとCBTの形式に則った単問・連問の形で作っているので、問題としては既に蓄積があります。今回、全員一斉に問題を解かせる環境ができたので、CBTのソフトウェアと同様のものをLMS上に作ってもらえば、この蓄積を活かせるかと。マークシートでしか解答したことがないと、PC上での解答に変わっただけで頭が真っ白になってしまうかもしれません。特に2連問・4連問などはPCで解答するCBTならではの形式で、一度解答すると前の問題に戻れないようになっています。こうした解き方に普段から慣れていってもらいたいと考えています」(二瓶氏)。

※ひとつの症例について問題が連続で出題される形式。

AIで作問を自動化したい

将来的には問題作成にAIを活用したいと語る二瓶氏。

「教授要綱(教育内容やその時間配分に関する方針)に基づいてキーワードをAIに流し込むことで作問を自動化できれば、先生方の働き方改革の手助けになるのではと思います。症例写真などをAIに学習させられるかは課題ですが、文章問題から試してみたいですね」。

エンタープライズソリューション事業部 インフラソリューション部吉田 進共用試験「CBT(Computer Based Testing)」や通常の講義でも活用できる常設PCルームとのことでお話をいただき、同じようにご活用いただいている大学様を見学いただいての導入となりました。初めての常設PCルームとのことで、先生方からご要望やご期待、不安の声が多くあり、十分なご説明とご理解を頂くことがポイントでしたが、ご担当者様のご協力で無事に導入することができました。今後、幅広く活用していきたいとのお話もありますので、ご期待に添えるよう情報提供やご支援ができればと思います。

取材:2020年3月17日

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