導入事例

学校法人神奈川歯科大学 オンライン講義ソリューションを導入~2週間でライブ講義方式のオンライン講義をスタート

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学校法人神奈川歯科大学(以下、神奈川歯科大学)では2020年3月より対面講義停止の検討を進めていました。その代替として、同大学では教員と学生がリアルタイムで双方向に行う「ライブ講義方式」でのオンライン講義立ち上げを決定。パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)が提案したオンライン講義ソリューションを採用し、わずか2週間でオンライン講義をスタートされました。

お客様データ

文教

学校法人神奈川歯科大学

神奈川県横須賀市

神奈川歯科大学は、1910年(明治43年)東京神田猿楽町を建学の地とする東京女子歯科医学講習所に始まり、その建学の精神を今日まで継承している100年以上の歴史を有した歯科医学教育機関です。“健康長寿社会を支えるプロフェッショナル組織”を目指し、将来の医療を支える歯科医師を育成しています。

導入ソリューション・導入商品

1.ライブ講義方式のオンライン講義を始めたい。

新型コロナウイルスの感染拡大により対面講義が停止。

代替措置として、対面講義と同等の学修機会を確保できる「ライブ講義方式」でオンライン講義を始めたい。

2.スピーディにシステムを導入したい。

教育課程の実施に支障が生じないよう、一日でも早くシステムを導入したい。

学校法人神奈川歯科大学
歯学部総合教育部部長 教授
二瓶 智太郎 氏

「対面講義と同等」が必須

2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大により多くの大学が対面講義の停止を余儀なくされました。

神奈川歯科大学も例外ではなく、2020年3月よりオンライン講義の検討を開始。第一の要件は「対面講義と同等の学修機会を確保できること」。そのため、教員と学生がリアルタイムにやり取りできる「ライブ講義方式」を希望されていました。加えて、従来から同学で行われていた「講義映像のオンデマンド配信」も組み合わせた運用が求められていました。歯学部総合教育部部長 教授の二瓶智太郎氏は、検討の経緯を次のように語ります。

「学長からのトップダウンで検討がスタートしました。学生に不利益を与えてはいけないという考え方のもと、補助金ありきではなくきちんと予算を確保して進めました。また、クラウドサービスの利用を前提としていました。オンプレミスで自前のシステムだと予想外のトラブルが起きかねません。時間割に穴は開けられませんし、先生には講義に専念してほしいので、安定性を担保できるクラウドサービスで、と考えていました」。

学校法人神奈川歯科大学
歯学部総合教育部教学IR室 室長
長尾 健 氏

ウェビナーツール+LMSという提案

日数が限られた中、スピーディにシステム導入できるベンダーを探していたところ、古くから同学のシステムをサポートしているパナソニックISから「ウェビナーツール+LMS(学習管理システム)」の提案を受けたのです。

ウェビナーツールとは、オンラインでの講演会やセミナーを実現するシステム。基本的に講演者の音声と映像のみが共有され、視聴者の発言は許可制となります。誰でも発言できてしまうウェブ会議ツールと異なり、スムーズに進行できるため、ライブ講義に適しています。

さらにLMSと連携することで、学生への接続先URLの案内や出欠などはLMS上で行うことができ、教員の負担を減らせます。

「よくできた設計だなと思いました。普段から本学の現場をよく知ってくれているので、提案も迅速でしたね」と、歯学部総合教育部教学IR室 室長の長尾健氏は振り返ります。

こうして4月1日、パナソニックISの提案を採用。オンライン講義開始日の4月15日まで、わずか2週間でした。

※ウェビナー:オンライン上で行う講演会・セミナーのこと。

1.わずか2週間でオンライン講義の環境整備を実現!

1からシステムを構築するのではなく、ウェビナーツールとLMSを組み合わせることによりスピーディにシステム導入。

4月15日にオンラインガイダンスを、そして4月20日に全学年でのオンライン講義を開始できた!

2.既存LMSと親和性の高い設計で、学生からも好評!

普段からアクセス数の多いLMSを経由してオンライン講義へ参加する設計。

アクセスしやすいうえ、ライブ講義の録画映像も復習用に視聴できるため、学生にとって不可欠なツールに!

先生の予定が合わない科目は「疑似ライブ配信」で対応

まずは2週間の遅れを取り戻せるよう、時間割を組み替えました。先生の予定が合わずライブ講義ができない科目が発生しましたが、「講義映像の疑似ライブ配信」で対応することとしました。

「昨年度の講義映像を指定日時に配信することにしました。6年生と5年生を優先的にライブ講義とし、1~4年生は疑似ライブ配信としました」(二瓶氏)。

「LMS経由の入室」でアクセシビリティを確保

ウェビナーツールで立ち上げた"オンライン教室"は、学年ごとに計6教室用意。教員・学生ともに、LMS経由で入室する形を取りました。

「LMSには時間割や成績情報、講義映像などを載せており、学生は普段からここをチェックしています。LMS上に入室ボタンを作ってもらうことで、アクセスされない事態を防ぎました」(長尾氏)。

4月15~17日に実施したオンラインガイダンスで狙い通り学生全員のアクセスが確認できたため、4月20日、いよいよ全学年でオンライン講義がスタート。やっておいて良かったことは「録画」だといいます。

「ライブ講義の様子をウェビナーツールで録画し、復習用VTRとしてLMSへアップロードしました。ライブ講義の視聴環境によっては接続が途切れてしまう可能性もあるので、オンデマンドで復習できるしくみを作れたのは大きかったと思います」(長尾氏)。

学校法人神奈川歯科大学
歯学部総合教育部 教授
板宮 朋基 氏

「これさえ読めばOK」というマニュアルを作成

学生サポートにも力を入れました。歯学部総合教育部 教授の板宮朋基氏は、学生・教員・職員向けの詳細なマニュアルを作成。当初の様子を次のように振り返ります。

「Windows、macOS、iOS、Androidを網羅した『これさえ読めばOK』というマニュアルを作りました。初めのうちは質問の電話も多かったのですが、ICTレベルもネットワーク環境も各自ばらばらなので、手探りでしたね。1時間半かけて説明したこともありました」。

ITに強い板宮氏がサポートを一手に引き受けたことで、残る先生方が新しいシラバス作成に専念し、役割をうまく分担できたそうです。

「学生からは概ね好評で、ログを見ると土日もLMSにアクセスしているようです。復習用VTRのアップロードが遅れた時は催促の連絡が来たこともありました。ウェビナーツールとLMSがシームレスに連携している設計のため学生が利用しやすいですし、LMSがMoodleベースなので、課題やアンケートのようなMoodleのパーツをオンライン講義に組み合わせられるのも優れた点だと感じます」(板宮氏)。

「座学はオンラインのままでいいのでは」という学生の声も

6月8日からは対面講義を一部再開。対面とオンラインを並存させる"ハイブリッド講義"をスタートしました。

「希望者は登校して講義を受けています。一方でオンライン講義の利便性を実感している学生も非常に多く、実習はともかく座学はオンラインのままでよいのでは、という意見もありました。今後の講義の在り方を変えていく必要があると感じています」(二瓶氏)。

営業統括部 東日本ソリューション営業部 東日本第三営業所前 康幸 昨年度よりオンデマンド講義配信システムの再構築にMoodleを提案していましたが、1コマで120名が参加するライブ講義にいかに対応するかが課題でした。新型コロナの影響で企業のセミナーがウェビナーへ移り変わり、実際に視聴者として体験できたことから、Moodle+ウェビナーツールの提案につながりました。

取材:2020年6月15日

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