導入事例

千葉県市川市教育委員会 アプリケーション配信ソリューションを導入~仮想デスクトップ導入後もアプリケーション選択の自由度を維持

千葉県市川市教育委員会では、セキュリティ強化を目的とした仮想デスクトップ導入の際、「運用負荷を掛けない方法で、教職員に今まで通り自分好みのアプリケーションを利用してもらうにはどうすればよいか」が課題となりました。これを解決するため、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)のアプリケーション配信ソリューション「Cloudpaging」を仮想デスクトップと組み合わせて導入。アプリケーション選択の自由度を維持でき、またテレワーク環境も整備できました。

お客様データ

文教

千葉県市川市教育委員会

千葉県市川市

千葉県市川市は、北原白秋をはじめとする多くの文人が住んだことや、歴史を感じる建物・寺院、また学校など文教施設が多いことから「文化都市」「千葉の鎌倉」と呼ばれています。都心へのアクセスも良く、東京のベッドタウンとして発展しています。

導入ソリューション・導入商品

1.仮想デスクトップの導入後も、アプリケーション選択の自由度を維持したい。

教職員の利用アプリケーションは各自さまざま。
仮想デスクトップを導入しても、運用負荷を掛けずに従来通りのアプリケーションを使ってもらいたい。

2.運用に「例外」を作りたくない。

例外があるとそれだけ運用が煩雑になってしまう。すべてのアプリケーションに適用できる製品を選びたい。

千葉県市川市教育委員会
学校教育部 教育センター 主査
秋吉 智之 氏

仮想デスクトップでのアプリ管理に課題

千葉県市川市教育委員会では、情報漏えいや外部からの不正アクセスを防ぐため、文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に準拠した仮想デスクトップの導入を検討していました。

ところが、仮想デスクトップの方式を策定する中で「アプリケーションをどのようにインストールさせるか」という課題が持ち上がりました。学校教育部 教育センター 主査の秋吉智之氏は次のように語ります。

「教職員は年齢層が幅広く、仕事の仕方もそれぞれ違いますので、従来はご自分に合わせたアプリケーションをお使いいただいていました。しかし、仮想デスクトップで同じ自由度を持たせようとすると、利用アプリケーションの組み合わせの数だけ仮想PCを用意しなければならず、運用負荷が相当なものになります。さらにサーバディスクの容量も大きく消費してしまうため、何か良い策はないかと検討していました」。

「アプリケーション配信」に着目

構築・運用担当のNTT東日本とさまざまな方法を検討し、行き着いたのが「アプリケーション管理と仮想PCを分離する」という考え方でした。アプリケーションをクラウド上に配置し、その中から必要に応じて使ってもらうのです。仮想デスクトップに「アプリケーション配信」という技術を組み合わせるこの方法なら、一般的なPCと同等の操作性・メンテナンス性を維持できます。

アプリケーション配信の製品を比較し、同委員会はパナソニックISの「Cloudpaging」を採用。決め手は「対応可能なアプリケーションが非常に多い点」でした。パナソニックISが用意した検証環境でテストしたところ、5種類中5種類のアプリケーションが問題なく稼働したといいます。

「対応できないアプリケーションがあると、それだけ運用が煩雑になってしまいます。Cloudpagingは単体で見ると安くはない製品ですが、例外なくすべてのアプリケーションに適用できるなら、トータルで考えて価格に見合った効果を得られると判断しました」(秋吉氏)。

1.仮想デスクトップで従来通りのアプリケーションの使い勝手を実現できた!

仮想デスクトップを導入しながらも、従来通りの自由度の高いアプリケーション環境を整えられた!

2.新型コロナウイルスの影響による休校時も事業を継続できた!

新型コロナウイルス感染拡大の影響で小・中学校が休校し、出勤率を抑制せざるを得なかった時も、
一部の利用者向けに整備していたテレワーク環境を活用して乗り切ることができた!

2,520名が利用、アプリ利用申請は60以上に

Cloudpagingは、3つにエリア分けされた仮想デスクトップ環境のうち「校務外部接続環境(教職員が普段の業務で使うエリア)」に導入されました。ユーザーは市川市内の小・中学校、義務教育学校、特別支援学校の計55校と教育委員会に勤める教職員の計2,520名です。

運用方法は、教職員に利用したいアプリケーションを申請してもらい、申請を受けてNTT東日本の運用チームがアプリケーションをサーバに配置する、という流れを取ることにしました。配置さえ完了すれば、教職員は専用ポータルから希望のアプリケーションを選択し、ボタンをクリックするだけですぐにアプリケーションをダウンロードして利用できます。

サービスインの1ヵ月前から申請受付を開始したところ、1年弱で申請数は60以上に上ったとのことで、教職員の利用アプリケーションが多岐に渡ることがうかがえます。

「校務用のアプリケーションだけでなく、授業で使うデジタル教科書やデジタル教材などの需要も高かったですね。その他、マイナーなアプリケーションを資料作成で愛用されている先生もいらっしゃいましたが、Cloudpagingで対応することで今も従来通りお使いいただいています」(秋吉氏)。

PC作業に慣れていない人でも使いやすい設計が好評

教職員から好評を得ている点をうかがうと、「デスクトップにショートカットができること」とのこと。何気ない点ですが、Cloudpagingは他社製品と異なり、一度ダウンロードしたアプリケーションはデスクトップにショートカットが生成されます。

「教職員は対人の業務がメインでPC作業にはあまり慣れていません。自動でデスクトップにアイコンが置かれて、次回からはそれをクリックするだけで良いのは非常にありがたいという話は聞いていますね」(秋吉氏)。

新型コロナウイルスの影響による休校時にも思わぬ効果が

また、仮想デスクトップとCloudpagingは「テレワーク対応」という恩恵ももたらしました。2020年4~5月、新型コロナウイルス対策のために市川市の小・中学校は休校となり、教職員の出勤率も50%以下に抑えることとなりましたが、今回のソリューションを活用することで自宅でも業務を行えたそうです。

「元々は育児・介護等事情のある方のために整備していた環境でしたが、一時的に全員へ開放したのです。これが非常に好評でした。この環境がなかったら、おそらく家にいても何もできなかったのではないかと思います」(秋吉氏)。

クラウドでの学習環境構築に期待

GIGAスクール構想が叫ばれる中、次なる目標は学習系システムの整備だと秋吉氏は語ります。

「『1人1台環境』と併せて、クラウドで学習環境を構築していくところに一番期待しています。家でも学校でも同じシステムを使えれば、宿題もグループでできたりと選択肢が増えますし、自分たちで考えて学習できる世界ができあがっていくのではないかと。さらに、不登校の子や入院している子などへの個別支援にも直結していくと思います。場所と学習内容の概念を変えていきたいですね」。

営業統括部 東日本ソリューション営業部 東日本第四営業所牧村 佳彦 本製品は応用範囲が広いソリューションですが、今回は仮想デスクトップとの組合せでイメージ管理の簡素化、サーバリソースの削減に貢献できたと思います。新方式にも関わらず、お客様並びにNTT東日本様のご協力を得て無事にサービスインが出来ました。
その後、弊社が関わる事無く独自に数十本のソフトウエアを仮想化されたとお聞きしています。お客様自身でカプセル化が出来るという特長を有効にご活用頂いていると思います。

取材:2020年9月23日

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