導入事例

日本電産株式会社 Nextructureサーバサービスを導入~IT資産を持たない企業経営を実現

この成長を支え続けるため、情報システムの革新を進める日本電産株式会社様(以下、Nidec:ニデック)は、情報システムの基盤にクラウドサービスを取り入れることを決断。定額制がほとんどだったクラウドサービスのあり方に一石を投じる料金体系とサービスの提案で、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)の「Nextructure クラウドサービス」が採用されました。

お客様データ

製造業

日本電産株式会社

京都府京都市

日本電産株式会社様は、精密小型モーターを主力に「総合駆動技術の世界No.1メーカー」へ向けて躍進する企業。 今日では世界28ヵ国へ進出、グローバルに活躍の場を広げていることでも知られています。

導入ソリューション・導入商品

1.グローバルに急成長・急拡大するグループを支える強固なIT基盤を確立したい。

急成長・急拡大するNidecグループは、2011年の連結会社数が170社を超える規模に。世界28ヵ国で展開する事業のグローバル展開をさらに進めるためには、最新のIT技術を駆使した強固な事業基盤の確立が急務。

2.柔軟性・信頼性が高く、従量課金を体現するクラウドサービスを利用したい。

Nidecの成長を将来にわたって支える重要な基盤だからこそ、ミッションクリティカルなシステムにも適用できる安心・安全なクラウドサービスを利用したい。一方「従量課金」と銘打ったサービスも、その実態は定額制であることがほとんど。「利用しただけ課金される」サービスはないのか?

情報システム部 ゼネラル・マネジャー
金嶋 慎一 氏

創業からまもなく40年。「情熱・熱意・執念」等を創業精神にわずか4人で事業をスタートしたNidecは、今や世界28ヵ国で事業を展開、連結子会社170社超、従業員数約15万人のグローバル企業として成長を続けています。一方これに伴い、連結会社の急激な増加や決算早期化への対応による業務負担も増大、大きな課題のひとつになっていました。そのような中、2010年、Nidecは情報システムの革新に踏み切ります。
情報システム部ゼネラル・マネジャーの金嶋慎一氏は「従来NidecはIT投資を最小限に留めてきました。しかし、弛まぬ成長の中、今は改善ではなく大きく変わるべきタイミングと判断。社員の意識・業務のやり方から見直し、これまでの仕組みから脱却すべきだと考えたのです」と、その意図を語ります。

システム革新を進めるにあたり、情報システム部では2010年6月、IT中期計画「12の施策+1」を制定。
「これは、グローバル販売、グローバル生産、連結会計など、情報システム改革のために今やらなければならない施策12項目に加え、コンプライアンスなど全体を網羅するITガイドラインが基本となっています」と、情報システム部チーフ・マネジャーの辻成久氏は説明します。

これでめざすのは、Nidecが目標とする「2015年度連結売上高2兆円」を達成したとき、今以上にグローバル化しているであろうグループ経営をしっかりと支えること ができる情報システム。「『この機に会社そのものを変えてやる!』という気概を持って」(金嶋氏)、策を練り上げていきました。さらに「12の施策+1」の実現を加速する4つのキーワードとして「ネットワークインフラのリニューアル」「SAPとの戦略的包括ライセンス契約」「情報システム部のアウトソーシングであるBPOの展開」そして「クラウドセンター(サービス)の活用」を掲げたのです。特にクラウドセンターの活用は、IT中期計画を実現するための重要なコアとして位置づけました。

こうして探し始めたクラウドサービスですが、譲れない条件のひとつに「サービスの利用状況に応じた課金体系」がありました。
しかし、当時のサービスは「定額制」ばかりで、条件に見合うサービスは見つかりませんでした。柔軟性、信頼性に優れる“PAN”を活用した「Nextructureクラウドサービス」を打ち出したばかりのパナソニックISとNidecとの出会いはこの頃のことです。PANというユニークな高信頼性アーキテクチャの提案と、ただ1社定額制によらない柔軟なクラウドサービス料金体系への挑戦。

「定額制を崩すことは当時大きなチャレンジ。おそらく社内では相当議論をされたのだろうと思いますが、決断は早かったです」(辻氏)。こうして2011年2月、Nidecは「Nextructureクラウドサービス」の採用を決定したのです。

1.PANをベースとする柔軟性・信頼性の高いクラウドサービスにより、システム改革の基礎固めができた!

グローバルに成長・展開するNidecには、強固な情報システム基盤が必要不可欠。
柔軟性と可用性を最大の魅力とするPANベースのクラウドサービス採用により、その基礎固めができた。

2.IT資産を持たない経営への一歩を踏み出すことができた!

「所有から活用へ」―資産を持たない企業経営を実現するクラウドサービス。
先進的なクラウドサービス活用で、その一歩を踏み出すことができた。

情報システム部 チーフ・マネジャー
辻 成久 氏

「毎週行う進捗会議ではかなり熱くなりましたね」と、辻氏は当時を振り返ります。
予期せぬトラブルに苦しみながらもNidec、パナソニックISが一体となって課題を乗り越え、構築を進めた結果、2011年9月に予定通り情報共有基盤全社ポータルが稼働、10月からは製品設計開発支援システムであるPLM、2012年1月には、中国・大連に導入したグローバルSAPの本稼働にこぎ着けました。

「本当に苦労したのは構築前半ですね。いろいろあったのは事実ですが、そのたびに迅速に対処してもらいました。1月以降、大きなトラブルはありません。今やこのサービスには絶大な信頼を寄せています」と、辻氏。

金嶋氏も「この案件は、両社にとってチャレンジであり、勉強でした。その勉強を積み重ねるうちに両社のレベルは確実に上がっていきました。『いろいろあったけれど、きちんとした形ができたという実感が湧いてきたね』と私たちも話しています。Nidecもあきらめず頑張ったけれど(笑)、パナソニックISは本当によく食い下がってくれたと思います」と当社の粘りを評価します。

何よりNidecが高く評価するのは、パナソニックISの実務担当メンバーのヒューマンスキル。
「みんな、Nidecの社員に考え方が似ています。素直で真面目で、事実を包み隠さない。いいものを創っていこうという姿勢にとても共感できました。課題があっても“どうすればクリアできるか”という前向きな議論になる。これは、すごく良いことだと思います」(辻氏)、「パナソニックISには“ものづくり”の考え方がしっかり根付いているのだなと思いますね」(金嶋氏)。

Nidecでは2012年から2014年にかけ、SAPを国内・海外の全21拠点に導入する。「2012年4月からは業務改革推進室が情報システム部の直下に設置されます。システムを入れるだけでは、何も変わりません。業務のあり方、社員の意識改革にまで踏み込みたい。ITシステムをグループ全体の業務改革の基盤にしたいのです」と、金嶋氏は今後の展望を明かします。こうした取り組みが進むにつれ、社内における情報システム部門の認知が向上してきたといいます。「経営トップもIT戦略の必要性をこれまで以上に強く感じているようです。もちろん大災害や、社会的なコンプライアンス、セキュリティ問題も大きな契機ではありますが、NidecのITシステム革新は、情報システムで“攻める”と同時に“守り”も固めなければならないというトップの危機感の表れでもあるのです」と、金嶋氏。将来的には情報システム部門はIT戦略の企画・立案、導入をメインとし、運用はすべてクラウドサービスにまかせていく計画だというNidec。
「パナソニックISのサービスはまさしく基幹を担っており、クラウド化を推進しているNidecにとって安心できる仕組みです」(辻氏)、「パナソニックISのサービスは、今や“期待”から“信頼”の域に入ってきています。これをさらに高めていきたいですが、お互いをパートナーとしこの仕組みを一緒に作り上げていると自負しています。ますます期待しています」(金嶋氏)。

サービスビジネス本部 IDC運用センター横須賀 武士Nidec様のIT中期計画を支えるITサービス基盤のクラウド提供という強い使命感をもって参加全メンバーが文字通り奮闘した活動でした。つまずきや失敗を、Nidec様のお力添えをいただきながら乗り越えて、無事にサービスインできたことは誠に大きな喜びです。今後も引き続き、安定したサービス提供に勤しみ、ますますの品質向上に努めたいと思います。

取材:2012年3月27日

※当サイトに記載された社名および商品名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
※当サイトの記載内容は取材日時のものです。内容および対象商品については、予告なく変更する場合があります。