導入事例

国立大学法人 新潟大学 ネットワークブートPCを導入~夜間のサーバ縮退運転が手軽に

国立大学法人 新潟大学様(以下、新潟大学)では2012年3月、"学生サービスのさらなる向上"を目指したコンピュータシステムの更改が行われました。新潟大学のコンピュータシステムにおいて最もユーザビリティが求められるのは、教育用端末計774台分のネットワークブートPCシステム。この刷新にあたり、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)は東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)新潟支店とともに、"端末の高速起動"を大きな特長として持つ「VHD Professional」をご提案し、新潟大学よりご採用いただきました。

お客様データ

文教

国立大学法人 新潟大学

新潟県新潟市

国立大学法人 新潟大学様は、9学部、5大学院研究科、2専門職大学院、脳研究所、医歯学総合病院を有する総合大学。古くは明治7年の官立新潟師範学校に源を発し、現在もグループ型学習空間「ラーニング・コモンズ」の設置や図書館のリニューアルなど、新しい学習環境の整備に取り組み続けています。

1.システムのパフォーマンス面を強化し、ユーザビリティを向上させたい。

授業におけるPC利用度がここ数年で高まりを見せている。
起動時間をさらに短縮し、 スムーズに使えるPC環境を提供したい。

2.東日本大震災以降の節電要請にも対応したい。

仕様策定中に東日本大震災が発生。電力消費量を削減したい。

学術情報基盤機構情報基盤センター
准教授  三河 賢治 氏

OSからアプリケーション、作業データまで、すべてのデータをサーバ側で集中管理できるのがネットワークブートPCシステムのメリット。実は新潟大学では、2007年1月から別のネットワークブートPCシステムを導入していました。ネットワークブートPCシステムの導入により管理負担は大きく軽減されましたが、ここ数年のPC利用度の高まりに伴って、パフォーマンス面での課題が見えてきたそうです。「授業でもPCを利用するのですが、授業開始時にPCを一斉起動させるとどうしても負荷が集中します。長くなりがちな起動時間をさらに短縮させたいという要望がありました。 またここ数年で、授業資料を紙ではなくPDF形式で配布するケースが増え、ソフトウェアを複数同時に使うことも多くなってきていました。PCをよりスムーズに使うため、メモリ搭載量の強化も課題のひとつでした」と、学術情報基盤機構情報基盤センター 准教授の三河賢治氏は語ります。

約15,000人超の学生・教職員にとって欠かせないツールであるだけに、ユーザビリティの向上は最優先課題。パフォーマンスの改善を目指し、新潟大学ではネットワークブートPCシステムの刷新に踏み切ったのです。起動時間の目標は「ユーザーが待てる時間」(三河氏)として3分に設定しました。

こうして仕様をほぼ固めようとした矢先、2011年3月に東日本大震災が発生しました。「東北に比べれば被害は軽微でしたが、新潟県も東北電力管轄区域であるため、それ以降の節電の要求は非常に大きかったです。自ずとシステムの仕様にも“節電対策”が加わりました」(三河氏)。

管理負担の軽減を維持しつつ、パフォーマンス改善と節電対策を実現する。この大きな2本の柱を仕様とし入札が行われ、構築・運用を担当するNTT東日本新潟支店と連携する形で、パナソニックISの「VHD Professional」が導入されることとなったのです。

1.端末の起動時間が大幅短縮!

システムの管理負担を軽減しつつ、パフォーマンスが目に見えて向上。

2.夜間のサーバ縮退運転が手軽にできるようになった!

動的割り付けによりサーバを自動でシャットダウンするだけでPCの運用を停止することなく縮退運転を実現。
大学の節電取り組みに貢献!

学術情報基盤機構情報基盤センター
技術職員  山本 一幸 氏

新潟大学のPC教室は、五十嵐・旭町の両キャンパスあわせて計16教室。カフェスペースから図書館までさまざまな規模の教室が設置されており、その中でも自習用の5教室は常に8~9割の席が埋まっているほどの人気だそうです。今回は全教室、端末計774台分を管理するシステムを入れ替えました。 両キャンパスの運用体制については、「五十嵐キャンパスと旭町キャンパスにそれぞれサーバを置き、別々に管理しています。まとめて管理した方が節電効果は高いのですが、計画停電が実施された場合などに備え、少なくともどちらかのキャンパスでは授業を続けられるようにしました」と、学術情報基盤機構情報基盤センター 技術職員の山本一幸氏が教えてくださいました。キャンパスごとに複数のサーバを運用していますが、サーバからPC端末に配信するイメージを一括して五十嵐キャンパスで作成することができるため、大きな負担にはならなかったといいます。

2012年3月、新たに生まれ変わったPC教室がオープン。「まず、起動時間が目に見えて速くなりました。特に、授業の用意などで毎日使っておられる先生方からの反響が大きいですね。また、これまでのシステムではサーバからPC端末への割り付けを手動で行っていましたが、新しいシステムはこれを動的に割り付けてくれます。おかげでメモリを有効活用できるようになり、PCの動作の安定性が増しました。授業の進行がよりスムーズになりましたね」と、三河氏はその効果を語ります。

そして動的割り付けによるもう1つの効果が、節電対策のためのサーバ縮退運転を手軽にできるようになったこと。「動的割り付けがここでも有効というのは驚きでした。夜間にサーバを縮退運転させる際も、定刻に自動でシャットダウンさせるだけでできる。非常に重宝しています」と、三河氏は手応えを感じている様子でした。 “2010年比10%減※1”という目標を掲げ、全学を挙げて節電に取り組んでいる新潟大学。「VHD Professional」が持つ柔軟性もまた、こうした取り組みの一翼を担っています。


1 医歯学総合病院を除く

スマートフォンやタブレットPCの普及は近年ますます勢いを増していますが、大学においても例外ではありません。こうした時流に合わせ、大学の新たな情報システムのあり方を模索していかなければならないと三河氏は語ります。 「今年3月に入ってから急激にスマートデバイスからの利用が増え、既設の無線LANシステムでは能力不足になってきました。このため、新しい無線LANシステムの整備が現実的な課題として浮上しています。それに、スマートデバイスは学内から情報発信したり授業で活用していく上で非常に便利なツールですよね。今後は、大学のPCでも学生さんが持ってきたスマートフォンでも、同じように利用できるシステムを目指さなければいけないのだと思います」。
端末は多様化し、また同時に端末間のカベもなくなりつつある、まさにデバイスフリーの時代。進化し続ける学習環境づくりに向けて、パナソニックISもお手伝いを続けてまいります。

営業本部 ソリューション営業部 東日本第一営業所石内 弘記今回新潟大学様には、ネットブートPCシステムの品質向上とコスト低減のバランスを考慮したご提案をさせて いただきました。また東日本大震災以降、PC教室の運営においても節電が重要な要素となりました。「VHD Professional」の柔軟性により、サーバの縮退運転のしやすさにも大きな効果を感じていただき嬉しく思います。 今後も教職員・学生の皆さんが安定してPCを利用できるよう、サポートを続けてまいります。

取材:2012年10月 5日

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