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Vol.070 オンライン講義の活用と整備について
2020年6月30日 特集 : オンライン講義の活用と整備について
オンライン講義の活用と整備について
遠隔でも充実した学びの場を作るには?
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの大学では対面講義からオンライン講義への切り替えを迫られています。
先行きが見えない中、感染防止と教育の両立が模索されている状況ですが、そもそもオンライン講義にはどのような方式があるのでしょうか。
オンライン講義のタイプは大きく3つ
①ライブ講義
- ウェビナーツールを使用
- 双方向型の講義が可能
②オンデマンド講義
- 録画しておいた講義動画を配信
- 自学自習に活用
③資料配布
- 動画は使わずに講義資料を配布
- 学生はレポートなどを提出
オンライン講義の方式は大きく3タイプあります。
①ライブ講義は教員も学生も決まった時間に参加して双方向にやり取りができるため、最も対面講義に近く、学生にとっても質問しやすい方式です。
②オンデマンド講義と③資料配布は学生の好きなタイミングで学ぶことができます。②は「聞き逃したところを巻き戻せる」というメリットがありますが、②③ともに、質問を受け付けたり、課題を与えてコメントするなど、理解不足を補うための十分な指導が必要になるでしょう。
その他、「どのようにして学生へ案内するか」「出欠の取り方」「通信環境を持たない学生にいかに対応するか」などの検討が必要です。
導入事例リポート|神奈川歯科大学様
ライブ講義・オンデマンド講義の
両方で学修機会をサポート
「対面講義と同等」が必須
神奈川歯科大学では、オンライン講義の立ち上げにあたり「対面講義と同等の学修機会を確保できること」が第一の要件となりました。そのため、教員と学生がリアルタイムで双方向にやり取りできるライブ講義をメインの方式として選択されました。
ライブ講義はZoomなどのミーティングツール単体でも実現できますが、学生への接続先URLの案内や出欠などが手間になり、特に大規模の講義では教員の負担が非常に大きくなってしまいます。
これらの管理に加え、従来から講義欠席者の補完用に行われていた「講義動画のオンデマンド配信」も同一プラットフォーム上で管理できるしくみが求められていました。
約2週間で構築完了
構築期間はわずか約2週間。システムはLMS(学習管理システム)・ウェビナーツール・ストリーミングサーバ・クラウドレコーディングを組み合わせたしくみで、時間割(接続先URL)の確認、講義資料データのアップロード/ダウンロード、オンライン教室への入室、講義動画の視聴などがすべてLMS上で行えるようになっています。
対面講義が再開してからも、分散登校など大学構内の人数を減らす措置を補完する目的で本ソリューションの活用が期待されています。
ライブ講義・オンデマンド講義の両方をLMS上で管理
※ウェビナー:オンライン上で行う講演会・セミナーのこと。ウェビナーツールでは基本的に講演者の音声と映像のみが共有され、視聴者の発言は許可制となります。誰でも発言できてしまうウェブ会議ツールと異なり、スムーズに進行できるため、ライブ講義に適しています。
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