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2016年2月22日インタビュー

コピーデータ仮想化がビジネスを加速させる! ~ アクティフィオジャパン株式会社 社長インタビュー

アクティフィオジャパン株式会社取材日:2016年1月26日

アクティフィオジャパン株式会社
社長 勝俣 正起氏

コピーデータ仮想化がビジネスを加速させる! ~ アクティフィオジャパン株式会社 社長インタビュー

アクティフィオジャパン株式会社

【Corporate Data】

企業名:アクティフィオジャパン株式会社

URL:http://www.actifio.com/jp/

所在地:東京都千代田区麹町3-5-2ビュレックス麹町201

アクティフィオジャパン株式会社(以下、アクティフィオ)は、2009年に米国で設立。わずか数年で欧米において加速度的に導入企業を増やし、近年日本国内でも注目を集めはじめている「コピーデータ仮想化」のパイオニア企業です。

今回は、同社社長の勝俣正起(かつまた まさき)氏に、アクティフィオが求められる理由、国内における展開の状況、今後の方向性などについて伺いました。(敬称略)


「仮想化第三の波」~サーバ仮想化、ネットワーク仮想化の次に来る仮想化とは

Question1はじめに、アクティフィオ設立の経緯やきっかけを教えていただけますか?個人的には“仮想化”というと、ハイパーバイザーによるインフラの仮想化というイメージしかなかったので“データを仮想化する”という考え方がとても新鮮です。

勝俣:アクティフィオは2009年に、創業者・最高経営責任者(CEO)のアッシュ・アシュトシュが米国ボストンで設立しました。製品が生まれた背景を語る前に、仮想化の歴史を少し振り返りますと、そのはじまりは、やはりサーバですよね。サーバ仮想化の機運は2000年ごろから高まり、2010年を過ぎたあたりから急速に拡がってきました。いまやスタンダードなテクノロジーです。その後、少し遅れてネットワークの仮想化が進み、これも市場での導入が進んでいます。そして今「仮想化の第三の波」だとされているのがコピーデータの仮想化です。


(アクティフィオ提供資料より)

Question2アクティフィオはずいぶん先取りだったのですね。アッシュ・アシュトシュCEOは、なぜコピーデータ仮想化というテクノロジーに着目されたのでしょうか?

勝俣:企業が持っているのは本番用データだけではありません。万が一のためにバックアップをとり、被災リスクを避けるためにDRサイトを立てる、というように複数のデータを持っています。一見、データは保全されているように見えます。しかし、いざ復旧して使おうとなると、サーバを立ち上げ、バックアップを本番用のディスクスペースに書き戻す、といったようにひと手間もふた手間も必要なのですね。じゃあこのデータは本当に業務に役立っているのか?という疑問からアクティフィオは始まったのです。アッシュ(CEO)は、目的・用途ごとにバックアップやコピーをとるのではなく、本番データのマスターコピーを用意し、これをいつどのようにでも使えるようにして効率化しようと考えました。彼は元々データマネジメント分野の技術者・開発者であり、かつ投資家でもあった(データドメイン社への投資)経歴においてお客様との会話のなかで、これは絶対必要なことだと感じていたのです。2009年に会社設立後、本社のある地元ボストンで、近隣の企業のお客様の意見を聞きながら開発を進め、2012年ごろから一気に世界へ展開を広げていきました。日本では2013年から本格的な活動を開始し、約3年が経とうとしています。

Question3昨今コピーデータ仮想化が「仮想化第三の波」と言われるほどに注目を集めているのはなぜなのでしょうか?

(アクティフィオ提供資料より)

勝俣:データはこれまでずっとリニアに増え続けています。ただ振り返ると、直近のここ数年の伸びは爆発的です。その原因は何なのか?「仮想化第三の波」の背景に何があるのか?ということです。実は今、プロダクションデータ、すなわち本番データの増加もさることながら、その数倍、もしかすると10倍近い勢いで増えているのは、コピーデータと呼ばれる本番データを複製したデータです。開発やビックデータの分析といった目的で複製・コピーされるこれらのデータは、いまやデータ総量の6分の5を占めると言われています。様々な業務毎にデータが必要でそれが増え続ける事は当たり前と言えば当たり前ですが、管理・運用・メンテナンスの立場からは、湯水のように増えていくデータを放っておくのは得策ではありません。

ある調査によると、ストレージ容量の6割以上をコピーデータが消費しており、その市場規模は5.5兆円にのぼるとされています。アクティフィオは、このコピーデータを仮想化する事でビジネスの効率化を最大限図る、そのニーズは必ずある、そう考えたのです。


設立数年で導入企業数が2千社に急増、シンプルな操作感に高い評価

Question4そのお考えどおり、アクティフィオの製品は全世界に瞬く間に広がりましたね。コピーデータを仮想化すると企業のどういったビジネスに役立つのでしょうか?

勝俣:「アクティフィオ適応に関して業種によって向き不向きがあるか?」というご質問をよくいただくのですが、データ量の多い少ないはあるものの、コピーデータの問題は、銀行、サービスプロバイダ、流通、製造、官公庁、文教など、全業種に共通して言えることです。現在、アクティフィオの製品は全世界の2000社以上の企業で採用されていますが、その採用分野は二分されています。ひとつは大企業のオンプレミス環境で使われるケース、もうひとつはクラウドサービスプロバイダなど、サービス事業者が彼らのサービス基盤として採用しているケースです。評価されている最大のポイントは、シンプルであること。アクティフィオは単一プラットフォームでとても簡単にサービスレベルを設定できます。何時間前までデータ戻すか(RPO)、あるいは何時間でデータを復旧するか(RTO)、という“時間”のサービスレベルを、お客様の要求にあわせながらとても簡単で直感的なGUI操作で楽に設定できる点を高く評価いただいています。

Question5プライベートクラウド、パブリッククラウド両方への適用を想定していますか?

勝俣:いえ、ほとんどがプライベートクラウドですね。アクティフィオが得意としているのは、プライベートクラウドあるいはハイブリッドクラウドです。パブリッククラウドに対する販売実績もありますが、パブリッククラウドは、市場で存在感を出すにはとにかく「安価」で提供することが大前提です。一方プライベートクラウドは「かゆいところに手が届く」サービスというか、サービスの粒度をきめ細かく設定するなど、お客様の求めるサービスを可能な限りカスタマイズして提供する、あるいはデータ保護の観点から“確実に元に戻れるプラットフォームの提供”とも言えます。こうしたサービスにこそアクティフィオは合っていると考えています。加えてお客様からはパブリッククラウドとハイブリッド間でしっかりつながるようにしたいというご要望もありますので、その接続性(例:AWS等)は持つようにしています。

お客様との会話から生まれた「開発の効率化」という新しい活用方法

Question6今後大企業のオンプレミス向けとサービス事業者向けの割合は変わっていくと予想されていますか?

勝俣:私は、今後も50/50の割合が続いていくと思っています。まず、プライベートクラウドを提供する事業者は、パブリッククラウドに対抗するサービス開発を日々強化しており(XaaS)、その市場は大きいと考えています。また、企業のオンプレミス環境向けにも広がっていくと思います。実は、これにはコピーデータの新しい使い方が大きく関係しています。元々アクティフィオは、「マスターコピーをお客様のシステム環境を問わずアプリケーションレべルでデータを取得し、管理し、利用できる」、「ストレージの容量を減らして集約する」という点を打ち出し、まずはバックアップやDR向けに展開してきました。しかし、今後最もビジネスポテンシャルが高いのは、開発環境、テスト環境での利活用なのです。具体的には、例えば本番環境相当テストの大幅な効率化です。本番環境は常にオンラインで動いている一方で、その直近データを使って新しいアプリの提供に向けて急ぎテストをしたい、というケースは多々ありますが、そのための環境準備・構築には実際には都度相当な工数・手間が掛かります。例えば数週間。そんなに待っていられない、見切り発車でサービス・アプリのサービスインだ、となると、直近の本番データテストの不足により、後にバグの発生等結局手戻りも多くなりがちです。ですのでもしこのような本番環境相当テストが簡単に確実に短時間の準備期間で実施できたとしたらどうでしょうか?手戻りが圧倒的に少なくなり、結果として開発サイクルの短縮、開発スピードの向上、すなわち生産性向上、企業競争力が一気に上がるということです。アクティフィオなら一度本番データとフル同期さえしてしまえば、あとは永遠に差分(ブロック)データだけを積み上げて都度必要な時に必要な過去の任意のタイミングに戻ってデータ展開します。ほったらかしていても、自動的にそういう環境を整えられます。今後、こうした「開発環境の効率化」という視点から特に金融業界の企業中心に市場が広がっていくと思っています。


(アクティフィオ提供資料より)

Question7開発テスト環境に使おうという発想は当初からあったのですか?それともお客様との会話から?

勝俣:後者ですね。これはお客様の声から生まれた新たな活用方法です。英国のある銀行の事例ですが、ここでは開発サイクルの短縮が重要課題だったそうです。開発者が1万人、開発サイクルが9~12週間、DBも相当な量であり、データも開発環境ごとに用意していたようです。これをデータを仮想化し、それをあたかも物理的な個別環境のように開発A、開発B、テスト環境、それぞれに割り振ることができるようになって、劇的な効果があがりました。結果として40%の生産性向上の効果測定がみられ、言い換えれば開発者1万人のうち4千人のリソースを更に新しいプロジェクト・業務に回せることになり、同行でその生産性向上を金額換算した結果250億円以上の効果とされました。

Question8幅広い用途に使えることが支持を広げている理由といえそうですね。

勝俣:そうですね。アクティフィオが選ばれる理由について、もうひとつ説明します。実は競合他社もバックアップ、世代管理、レプリケーションツールなどコピーデータに関連する商品やテクノロジーを持っています。それらは自社開発製品もあれば、買収したテクノロジーもあります。そこでもし他社にてアクティフィオが提供するデータ仮想化を実現するとしたら、このような多種・多品目の製品や技術を使って設計、環境構築、デリバリ、運用管理しなければなりません。言うは易しですが、実際には簡単ではありません。時間と手間、そしてなによりお金がかかります。つまりこのようなコピーデータの利活用が極めて重要となってくる、システム統合やバックアップ統合のタイミング、仮想化基盤の強化のタイミング、企業における抜本的な構造改革のタイミング、あるいはプライベートクラウド拡大のタイミング等々に、市場における他の誰よりもアクティフィオはドンピシャではまるのです。

パナソニックISとともに、アーリーアダプターに打って出たい

Question9それでは最後に、今後の国内での展開や、リセラー契約を締結した弊社に期待することなどを教えてください。

勝俣:前述通り、業種・マーケットは全方位に展開したいと思っていますが、開発環境へのソリューション適用に向けては、金融系、すなわち銀行・生保・損保に特に力を入れていきたいですね。また、プライベートクラウドのサービスプロバイダに対しては、使い勝手の良さをアピールすることで、アクティフィオのパイを益々広げていきたいと思います。 そして今後も「バックアップとDR」に関しては、アクティフィオが“刺さる”重要かつ基本的な使用領域・マーケットとして、今後も継続注力します。 パナソニックISとはすでに共同で多くの案件提案を進めていますが、今後、大企業ユーザー、その中でも「アーリーアダプター」と呼ばれる先進的な取り組みに積極的な企業に対してご一緒にプロモーションしたいと思います。

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