2014年7月15日

ビジネスショウ九州2014 イベント・セミナーレポート

ビジネスショウ九州2014

開催日時:2014年6月18日(水)~6月19日(木)

開催場所:福岡市・福岡国際センター

2014年6月18日から2日間の日程で開催されたビジネスショウ九州、実はその歴史は古く、第一回目は1958年まで遡ります。

今年の開催テーマは、「九州からの発信-ここに未来へのヒントがある! ~ ITがもたらす、革新的なビジネスと安心で災害に強い社会」。

そして九州のビジネスの中心・福岡市での開催となりました。

プログラム

地元九州の企業40数社が出展した展示会と、カンファレンスとして同時開催の九州エコフェアとの合同開催記念講演会をはじめ、これからの時代の経営革新を実践する先進ソリューションや最新のビジネス事例を紹介するセミナーが行われました。その中の一つ、「在福岡アメリカ領事館協賛セミナー」で、当社のセキュリティスペシャリスト 田中雅弘が、情報漏洩、サイバー攻撃への対処に関してセミナーを行いましたので、要約で紹介します。

【展示会場・主な展示品目】
1. モバイル&ネットワーク関連製品・システム・サービス 2. ユビキタスネットワークと物流IT、防災IT 3. 情報セキュリティ&コンプライアンスソリューション関連システム・サービス 4. ビジネス・ソリューション関連 5. 中小企業IT経営支援関連

【在福岡アメリカ領事館協賛セミナー】
『情報漏洩、サイバー攻撃に対処する勘所を伝授いたします』
パナソニックインフォメーションシステムズ(株) IDCサービス事業部シニアスペシャリスト  田中 雅弘

セミナーレポート

パナソニック インフォメーションシステムズはビジネスショウ九州2014・在福岡アメリカ領事館協賛セミナーで講演を行いました。

【ビジネスショウ九州2014 セミナー】アメリカ大使館商務部 商務官 斉藤りか 氏 【ビジネスショウ九州2014 セミナー】アメリカ領事館・政治経済担当領事 ダニエル・キャラハン氏
【ビジネスショウ九州2014 在福岡アメリカ領事館協賛セミナー】左からアメリカ大使館商務部
・商務官 斉藤りか氏、アメリカ領事館・政治経済担当領事 ダニエル・キャラハン氏

アメリカ大使館商務部・商務官の斉藤りか氏の司会でセミナーが開始。冒頭、在福岡アメリカ領事館・政治経済担当領事のダニエル・キャラハン氏(Mr. Daniel C. Callahan, Consul for Political and Economic Affairs, American Consulate Fukuoka)から、セミナー開始にあたってのご挨拶をいただきました。

当社は昨年よりアメリカ大使館商務部に後援いただき、サイバーセキュリティ関連のセミナーを開催しています。セミナーの詳細はセミナーレポート「アメリカ大使館商務部後援スペシャル企画 “多層防御”による「標的型攻撃」対策セミナー 」で確認いただけます。 また今年の4月には同大使館・上席商務官のグレゴリー・テーブス氏(Mr.Gregory Taevs, Commercial Attache at the U.S. Embassy) にアメリカのサイバーセキュリティ事情についてお話いただきました。


●こちらより動画をご視聴いただけます。

サイバーセキュリティインタビュー 米国最新セキュリティ事情」(日本語版)
Interview:Cyber Security  American Security Circumstances」(英語版)

パナソニック インフォメーションシステムズ シニアスペシャリスト 田中 雅弘
パナソニック インフォメーションシステムズ
シニアスペシャリスト 田中 雅弘


セッション 『情報漏洩、サイバー攻撃に対処する勘所を伝授いたします』では、当社のシニアスペシャリスト 田中 雅弘が登壇。
今や個人情報やクレジットカード情報などの「情報漏洩」が日々ニュースを賑わせている中、では「情報漏洩」が一体どうやって引き起こされるのか。「特定の企業・組織を狙ったサイバー攻撃、いわゆる標的型攻撃により、機密データを盗んだり、データそのものを破壊したりするが、その始まりは基本、不正プログラムを組織内部に侵入させること」。またその方法としては「大きくメール経由とWeb経由がある」ということです。

その情報漏洩の原因ともなる標的型攻撃ですが、不正ログインや不正利用、ウェブサイトの改ざん、ウェブサービスからの情報漏洩、オンラインバンキングからの不正送金等など、情報処理推進機構(以下、IPA)が発表した2014年の情報セキュリティ10大脅威の上位に数多く占めています。

インシデント報告書が示す10大脅威の実態
一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(以下、JPCERT/CC)で今年1月~3月に受けたインシデント報告からも、IPAの提示する10大脅威が実際に確認されていることが伺えます。

最新の脅威にどう対応するか?
標的型攻撃はますます巧妙化。やりとり型攻撃や水飲み場攻撃など「攻撃されても、利用者の落ち度とは言い難いものも増えてきている」ということです。社員、利用者など個々人への注意喚起に加えて、システムを運営する企業・団体など組織自体がシステム側で守れる体制作りが必須になってきているということです。ではその『システム側で守れる体制』とは? 「複数の防御壁による多層防御(Multi-Layer Defense)とその強化」、これにより入口対策・出口対策を行い、どこかで攻撃を防げるようにすることがポイント、そして「それらを連携させて、より早い侵入検知と対応を行うことで、防御壁の効果を一層高めていくこと」が重要になってくるということです。

多層防御と当社のソリューション
多層防御として設置される防御壁を、例えば通信や環境の層でまとめたものが左の図です。
「各層の防御を網羅できるよう、複数製品でソリューションを提案。 次世代ファイアウォールと言われる「Palo Alto Networks次世代ファイアウォール」、これにより「従来型のシグネチャマッチング」、「ふるまい検知」、「サンドボックスによる未知の脅威の検知」を行い、入口・出口対策を強化」。

万が一侵入されてしまった場合でもEIP(企業情報の保護)の決定版と言われる「Digital Guardian」で「企業・組織にとって最悪の事態である機密データの漏えいや破壊を防止」。

とはいえ、標的型攻撃となった場合、攻撃者もいきなり攻撃するのではなく、その組織がどんなセキュリティ対策製品を使っているのかを密かに調査し、どうすればそれらに検知されずに攻撃できるかを模索して攻撃してくるのでどうしても検知しきれないものが出てくる可能性が残るということです。「ポイントになってくるのがログの統合。一つ一つの防御壁のログに残された脅威の断片をつなぎ合わせることで隠れた脅威を見つけることが可能になる」、「脅威を見つけることができれば、何らかの対策を打てる」、つまり、「いかに早く脅威を見つけることができるかが、最新のサイバー攻撃への対策の肝になってきている」ということです。


セミナーは一部を要約して紹介しています。「詳細を聞きたい!」場合には、お問い合わせより、「ビジネスショウ九州・セミナーの詳細を聞きたい」と記載、お問い合わせください。あるいは最寄りの営業所に直接お電話でお伝えください。

ビジネスショウ九州2014 在福岡アメリカ領事館協賛セミナー風景・展示会場製品体験コーナー
【ビジネスショウ九州2014 セミナー会場】在福岡アメリカ領事館協賛セミナー風景   【ビジネスショウ九州2014 展示会場】製品体験コーナー

【ビジネスショウ九州2014 展示会場】
【ビジネスショウ九州2014 展示会場】

最後に

イベント取材も数えて??回目、再び雨となりました。一瞬「雨女?」という言葉が頭をよぎり「いや、季節のせい!」と打消し、次の取材はどうだろうかと考えてしまいました。開催場所の福岡国際センターは「九州場所」の会場と言われると、おそらく知らない人はいないのではと思います。

博多駅からバスで10分ちょっと、天神からもバスや地下鉄、徒歩でもアクセス可能な好立地にあります。関東や関西で開催されるイベントとはまた一味違い、九州の地元企業のパワーや熱気を感じることができました。 来年のビジネスショウ九州2015も是非取材に訪れたいと思います。雨の中、当社のセミナーに足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

取材記者:池田 レポート制作日:2014年7月11日

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