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2015年度EDIX - 教育ITソリューションEXPO
開催日時:2015年5月20日(水)~22日(金)
開催場所:東京都江東区東京ビッグサイト
EDIX(教育ITソリューションEXPO)も今年で第6回目、出店社数620社、期間中3日間の来場者数は3万人を超え、教育分野では日本最大のイベントは、今年も盛況のうちに幕を閉じました。
パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)の子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ(以下、VIO)は、パナソニックグループが提案するキャンパスソリューションの一環で「ArgosView授業配信システム」の展示・紹介を行いました。
【授業配信システム ArgosView授業配信システム】 ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社
【統合コンテンツ管理システム コンテンツマイスター】 パナソニック システムネットワークス株式会社
【HDインテグレーテッドカメラ AW-HE130/AW-HE70】 パナソニック株式会社 AVCネットワークス社
ArgosView授業配信システム
パナソニックISの文教ソリューションの中核の一つ「ArgosView授業配信システム」は、教室内に設置されたネットワークカメラで授業を収録、変換から配信までを自動で行うことができるシステムです。
従来の授業配信は、人の手を介して数時間をかけて授業の撮影から配信までを行っていたため、専用の撮影機材やスタッフ、収録・変換用のマシンも各教室に必要、コストも時間もかかってしまうという課題がありました。
ArgosViewはその課題を一気に解決、安価に手軽に授業を配信することができます。その運営はセンター集中型、そのため複数の教室を撮影対象にすることができます。
Panasonic製 高画質高解像度のカメラ AW-HE130
EDIX会場のパナソニックブース内キャンパスソリューションの教室セットに、パナソニック製のHDインテグレーテッドカメラ AW-HE130を設置、ArgosView授業配信システムでデモ授業を収録し、変換・配信。収録した映像をPCやスマートタブレット等のマルチデバイス環境でご覧いただきました。
収録に使用したカメラ AW-HE130は、HD-SDIやHDMIに加え、IP伝送で最大1080/60pのフルHD映像を出力可能なカメラです。新開発のセンサーで高感度、高S/N比、高解像度を実現しています。
実際に映し出された画像を見ると、その鮮明さ、微妙な色の違いの表現には目を見張るものがありました。例えば美術や図画工作の「色」と言うものが重要な位置を占める授業では必須のアイテムではないでしょうか。
ArgosView、その操作はいたってシンプル
教室セットで行われたVIOの猪原正敏氏による授業配信システムArgosView授業配信システムのデモを簡単に紹介します。
ここまでで使用された物は、天井に設置されたネットワークカメラ1台と集音マイク、スケジュール登録をする端末1台、そしてArgosView授業配信システム。専用機材を使用することなく、これだけで授業の収録から配信までを実現、手間もコストもかからないということが実感できます。
タブレット活用で新しい機能追加!
「大学の先生の要望で新たに追加しました」と猪原氏は説明します。従来のArgosViewは、前述のとおり、PCからスケジュールに授業の予定を登録、その内容に従ってシステムが収録から配信までを行うというものでした。新たに追加された機能は、授業のその場で、先生が収録開始と終了を設定可能。しかもタブレットだから、収録したいその瞬間に「収録開始」ボタンを押すだけ。説明しながら、動きながらでもリアルタイムに操作でき、しかも簡単です。
授業はいつも予定が決まっているからそんな機能は不要なのではと思うかもしれませんが、授業開始や終了の前後に、授業内容とは関係ない、例えば、生徒の出欠、学校からのお知らせ、等など、収録して配信しなくてもいい部分が少なからずあるのではないでしょうか。後で編集するのはかなり手間、けれどこの機能があればそんな手間はかかりません。
ArgosViewの仕組みとは?
「タブレットで開始ボタンを押してからArgosViewは授業の収録を開始するわけではありません」と猪原氏。
終了ボタンもしかり。実はArgosViewは登録したスケジュールや、タブレットの開始ボタンによって収録を開始しているのではなく、何らかの要因がない限り、ひたすら収録し続けているのだそうです。スケジュールに則って、該当の時間帯の収録データを切り出して授業ファイルを作成、フォーマット変換を行いコンテンツの配信を行っているということです。
この仕組みを利用することで、「スケジュール登録を忘れてしまっていた。授業が収録されていない!また同じ授業をするのは時間がない!」といったことも、「話に夢中でついついタブレットの開始ボタンを押し忘れてしまった!どうしよう!」といったことも、実は対応可能です。その時間帯さえわかっていれば、収録し続けているデータから、該当のデータを後からでも抜き出すことが可能です。
新たなネットワークカメラとの連携、さらには?
ArgosViewは新しく発売されたパナソニック製のHDインテグレーテッドカメラAW-HE70SKと連携を開始しました。前述の高画質高解像度のカメラ AW-HE130までは画質や色を求めない、その代りもっと安価なカメラが欲しいという要望にAW-HE70SKは答えます。
カメラの選択肢が増えたことで、配信する内容によって適切なカメラを選択、安価なAW-HE70SKと高画質高解像度のAW-HE130を組み合わせて導入することでコストダウンを図ることができます。
Moodle連携
ハードウェアの連携のラインナップも増えつつありますが、ソフトウェアの連携も充実してきています。その一つが「Moodle連携モジュール for ArgosView」。
Moodleは大学を中心に幅広い分野で利用されているオープンソースのeラーニングプラットフォームです。
ArgosViewは授業が終了し収録が完了すると、カレンダに登録されている授業に、収録されたコンテンツが自動でリンクされます。Moodle連携を活用すると、学生は普段使っている学生ポータルからそのコンテンツにアクセスすることができるため、ArgosViewのシステムにわざわざログインする必要もありません。
コンテンツマイスター連携で手軽に動画編集!
パナソニック システムネットワークス(以下、PSN)社のソリューション、統合コンテンツ管理システム「コンテンツマイスター」は、ArgosViewで収録した動画コンテンツを簡単に編集することができます。
教室セット内では、PSNの村上英二氏がデモを実施。シンプルなUI(ユーザーインターフェース)で、直感的に操作ができるということを実感しました。
動画の不要な部分をカットするスキップ編集では、「物理削除を行わないため、何度でもやり直しが可能です」と村上氏は説明します。
多彩なテンプレートが用意されているレイアウト編集では、理想に近いレイアウトを手軽に簡単に制作することが可能です。
例えばArgosViewで収録した授業動画に、このレイアウト編集機能を活用して、同一画面内に説明文や授業のポイント、ヒントなどを表示することも可能になります。インデックス機能でチャプターを作成することもできます。
パナソニックグループのブースには、多くのお客さまに足を運んで頂きました。ありがとうございました。
「当日デモを見逃してしまった!」あるいは「詳細を聞きたい!」場合には商品に関するお問い合わせから、「”EDIXの授業配信システム”の詳細を聞きたい」と記載、お問い合わせください。あるいは最寄りの営業所に直接お電話でお伝えください。
またパナソニック インフォメーションシステムズはお客さまの環境にあった最適なソリューションを提案いたします。ぜひご相談ください。
取材記者:池田 レポート制作日:2015年6月15日
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