2015年2月26日インタビュー

シームレスなワークフロー連携がもたらす業務の効率化 ~ 株式会社オービックビジネスコンサルタント 取締役インタビュー

株式会社オービックビジネスコンサルタント取材日:2015年1月29日

株式会社オービックビジネスコンサルタント
取締役 大原 泉 氏

シームレスなワークフロー連携がもたらす業務の効率化 株式会社オービックビジネスコンサルタント 取締役インタビュー

株式会社オービックビジネスコンサルタント

【Corporate Data】

企業名:株式会社オービックビジネスコンサルタント

URL:https://www.obc.co.jp/

所在地:東京都新宿区西新宿六丁目8番1号 住友不動産新宿オークタワー 32F

株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は、1980年に設立された、基幹業務システムの開発・販売を行う会社です。財務会計システム『勘定奉行』をはじめ、人事・販売管理などの業務システムを扱っています。当社の子会社であるPNETSのワークフローパッケージ『MajorFlow』は、『勘定奉行』の経費精算や汎用決裁のワークフローを補完するソリューションとして、お客さまの業務効率化を支援しています。       今回は、OBCの取締役である大原泉氏に、OBCの持つ強みと、それをソリューション面で支えるPNETSとの関係性、今後期待することについておうかがいしました。

パソコン普及期から財務会計パッケージを展開

OBCの勘定奉行       設立当初は情報処理事業やスクール事業なども展開していたOBCが、財務系システムのメーカーとして一躍有名となったきっかけは、パソコンの普及モデル、PC-98シリーズの登場だったと大原取締役は言います。「財務系のシステムといえば、一般的にオフコンが使われていました。しかし、PC-98シリーズの登場により、価格の高いオフコンでなくても財務などの基幹業務を扱えるようになったのです。そこでOBCは、財務会計システムをパソコン向けのパッケージ商品として流通商品化しました。これにより、パソコンの拡がりとともに幅広いお客さまにお使いいただけるようになったのです。」パソコンの普及当初は、メーカーごとにアーキテクチャのばらつきや、制約のあるMS-DOSが主流の時代であり、苦労も多かったと言います。しかし、そこで培われた技術やノウハウは、Windows95の登場と前後して新たなパッケージ商品として結実、1993年に『奉行シリーズ』が誕生したのです。

お客さま満足度No.1の秘訣は“使いやすさ”

OBCは、お客さま満足度調査のERP部門でNo.1を獲得*するなど、多くのお客さまから幅広い支持を受けています。その要因は、“使いやすさ”の追求にあるといいます。画面構成や機能などはもちろんですが、大原氏は「OBC独自の取り組み」を理由に挙げます。「営業・企画・開発のメンバーが、週1~2回のローテーションを組んでお客さまへの問い合わせ対応に当たります。確かに通常の業務が中断されるため、みかけの業務効率性は犠牲になります。しかし、お客さまの声を直接うかがうことで、さまざまな気付きを得て製品や業務に活かす好循環、これを大事にしています。」さらに、「全国に数多くのパートナー様を持ち、またインストラクター認定制度を設け、質の高いサポートをお客さまにご提供できる点にも自信があります」と言い、お客さまの“使いやすさ”がさまざまな形で支えられていることが、お客さまの満足度に繋がっていると話していただきました。    

※日経コンピューター「顧客満足度調査2014-2015」より

勘定奉行や銀行口座とのシームレスな連携を実現する『MajorFlow』

      「コア機能としてすべての機能を網羅すると、お客さまにとっては不要な機能も含まれることとなります。基幹業務システムに求められる機能は多様で、市販のパッケージは驚くほど多くの機能を網羅していますが、OBCでは使い勝手の良いコアの『奉行シリーズ』、その周辺を『奉行Solutions』と呼ぶ商品群で固めています。」(大原氏)PNETSのワークフローパッケージ『MajorFlow』も『奉行Solutions』の一つとして、経費精算や汎用決裁の機能で勘定奉行に連携しています。大原氏は、「交通費や出張、交際費の精算などの情報が、仕訳データとして勘定奉行に連携できるだけでなく、EB(エレクトロニックバンキング)データとして銀行口座とも連携ができます。このようなシームレスな連携がお客さまの業務効率化に大きな効果をもたらしています」と、連携の役割を評価します。

クラウドでも期待される業務効率化の役割

株式会社オービックビジネスコンサルタント 大原取締役       OBCは2014年12月に、『奉行シリーズ』のクラウド対応を開始しました。大原氏は、「まずは従来のオンプレミス通りの機能が使える、IaaS型での提供を開始しています。これにより、サーバなどの運用コストの削減を求めるお客さまにはもちろんですが、グローバル展開を視野に入れるお客さまのニーズにもお応えできると考えています」と言います。また、将来的にはお客さまが機能を選ぶだけで使えるような、SaaS型の提供も考えていきたいとしたうえで、「『MajorFlow』には、クラウド環境でも変わらず連携を担ってもらい、ともに経理業務のIT化による業務の効率化や業務改善に貢献してもらいたい」と期待感を語っていただきました。    

編集後記:大原氏は、「ブランドは継続した形成が必要」だと語っておられました。CMが非常に印象的な『勘定奉行』ですが、そうした広告宣伝だけでなく、20年以上にわたる“使いやすさ”を追求したOBCの取り組みが信頼感・安心感となり、今日の『勘定奉行』の姿が出来上がっているのだと感じました。(2015年2月 大井)           

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