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2016年5月20日インタビュー

めざすのは「外での働き方」のイノベーション! ~ レッドフォックス株式会社 社長インタビュー

レッドフォックス株式会社取材日:2016年3月15日

レッドフォックス株式会社
社長  別所 宏恭 氏

めざすのは「外での働き方」のイノベーション!レッドフォックス株式会社 社長インタビュー

レッドフォックス株式会社

【Corporate Data】

企業名:レッドフォックス株式会社

URL:http://www.redfox.co.jp/

所在地:東京都新宿区四ツ谷一丁目1番 四谷見付ビルディング5階

レッドフォックス株式会社(以下、レッドフォックス)は、スマートデバイスの位置情報を活用して現場の業務効率化を実現するビジネスクラウドを展開しています。今回は、同社社長の別所宏恭(べっしょ ひろゆき)氏に「外での働き方の革新」というキーワードのもとでレッドフォックスがめざすイノベーション、今後の方向性などについて伺いました。(文中敬称略)

Question1まず設立時期やそのきっかけ、「GPS Punch!」誕生の経緯を教えていただけますか?

別所:当社は1989年の設立です。私は大学生の時、(財)電力中央研究所で助手のアルバイトをしていたのですが、当時高級品だったコンピュータが研究所にはたくさんあって、遊びで触っていました。ある日「こんなシミュレーションをしたいのでプログラムを組んでほしい」と指示があって、マニュアルを見ながらやってみたら組めたのですね。「これは意外といいじゃないか」と。それでまずは個人事業でスタートし、その後会社を設立して、大手メーカーさんをはじめとする大企業のシステム受託開発を始めました。その頃から「次に来そうな最先端の技術をキャッチして、他より先に着手し、人を育てて、波にあわせてその仕事を取ってくる」というスタイルでやってきたのですが、2007年、世の中が大きく変わるブームがやってきました。iPhoneです。
新しいものが世に出ると、今までできなかったことができるようになります。すると、新しい市場が生まれるのですね。私たちはiPhoneという新しい市場の波に乗っていこうと考えました。ただ、長年金融系や大企業向けのシステムを作ってきましたし、強みは大企業向けのシステムを作ることができる、お客さまの業務が理解できる、把握できる、対応できるところです。iPhoneを使ったコンシューマービジネスではその強みをまったく活かせない。そこで、iPhoneを使ったビジネスの考え方をBtoB向けにシフトして、今日の「GPS Punch!」が誕生したのです。

Question2iPhoneの登場によって生まれた新しい市場でBtoBビジネスをしたい、という絞込みをされた結果、GPSにたどり着いたということですか?

別所:実はGPSはどうでもよくて。要は私たちが何を目指しているかです。私たちは、外で働く人々の働き方革新、イノベーションを目指しています。オフィスワークは今やかなりIT化されていますが、外での仕事はあまりIT化されていないですよね。iPhoneが世に出たとき、世界中のプログラマーがサービスを考えて、コンシューマーの世界はどんどん変わりました。でも、プログラマーはデスクワーカーなのです。デスクワーカーに外で働いている人の気持ちはわからないですよ。それに、外で働くときの課題やニーズ、前提条件は業種・業態・業務ごとに全く違います。これらに個々に対応しなければIT化はできませんが、プログラマーには発想できない。だからIT化が進まず残っているのです。大手運輸業さんなど、専用システムを組んでIT化を進めている会社はもちろんあります。でも、それは100億円単位の投資ができる大企業だから可能なのであって、中堅・中小企業ではできないのです。iPhoneの登場により性能的にもランニングコスト的にも外での業務をIT化できるところまできました。ないのはソリューションなのです。ここには試行錯誤が必要です。試行錯誤できるようなインフラ、これまでと異なるサービスを提供すれば、外での業務がすべてIT化できて、イノベーションを起こせる。これが私たちの目指しているところです。たとえば表計算ソフト(エクセル)が出てきて、デスクワークは画期的に進化しました。これと同じようなことです。
なぜGPSに着目したかというと、外で働く時には、今自分がいるところの周辺情報が最も重要だからです。たとえば東京都内のお客さまのところに向かう途中で、北海道の情報は必要ない。必要なのは周辺情報だけです。GPSは、位置情報から情報を絞り込むためのきっかけだったのです。こうして私たちのサービスは「GPS Punch!」としてスタートしたのですが、ここ数年、お客さまと一緒に試行錯誤するうちに、どんどん機能が増えて、サービス名称と提供サービスとが別物になってきました。「GPS」を冠にしていたけれど、メインの機能がGPSで表せなくなってきたのですね。そこで、今年7月、サービス名称を変更します。私たちのベンチマークはエクセルのように、仕事のプラットホームとなってイノベーションを起こすものです。エクセルは"優れている"という意味ですよね。同じような位置づけでネーミングしたいと考えて「cyzen(サイゼン)」としました。日本的に「最善をめざして」の"サイゼン"、「最前線の技術」を使う"サイゼン"、改善を繰り返して最善に近づくの意味を込めています。Kaizenは海外でも通じるかと。

Question3外での働き方を革新し、ビジネスにイノベーションを起こすことが目的なのですね。今後の具体的なアクションはどのようにお考えですか?

別所:基本的に外での働き方を革新する、その基盤となるサービスを作るというビジョンのもと、まずはコンシューマー向けのOS であるiOSやAndroidをビジネスでも使えるようにするプラットホームの提供を目指しています。ここで、今後確実に世の中に浸透してくる新しい波を2つ考慮しなくてはなりません。AIとロボットです。私たちは数年前からこの新しい波の到来を予測していて、これらが世の中に「デジタルコミュニケーション」という変革をもたらすと考えています。今後、外で働く時にも、AIが「大丈夫ですか?」、「もう少し見た方がいいのでは?」などと、様々なアドバイスをする時代が確実に来ます。ですが、その前に人間同士のコミュニケーションがアナログだと、AIは入っていけない。だから、まずは人間と人間のコミュニケーションがデジタル化されていなければなりません。人間同士のコミュニケーションがデジタル化されていればAIも簡単にその中に入れますし、ここにロボットが入ると、三位一体で協調して働く社会が作れると思うのです。
では、どうやって人間同士のコミュニケーションをデジタル化するかですが、実はこれは簡単です。そのコミュニケーション手段が「一番簡単でベスト」であること。そうすれば、皆それを選択しますよ。
外で働く人たちをデジタルコミュニケーション化するために一番重要なことも同じで、一番簡単で確実で問題がないコミュニケーション手段を提供することです。
ただ、これは、RFP(提案依頼書)に書かれている仕様だけを満たしても足りません。RFPにない部分、すなわち「わかりやすくて、使いやすくて、便利」を実現していくことが重要です。これは、操作にあたってとにかく選択肢が少ない、とも言い換えられます。"操作"とは、ユーザーに「どっち?」と質問して選んでもらうということです。これまでの企業向けのシステムでは、ユーザーが必要としないのに構造上選択しなければならない、という操作が多いのです。コンシューマー向けでは徹底的に排除されているのですが、企業向けはまだまだです。

Question4海外展開は検討しておられますか?

別所:「外で働く」ことに国内・海外は関係ないので、使い方も共有できると考えています。ただし、世界に出て行くときにはインフラだけあってもダメで、コンテンツがなければビジネスは成り立ちません。たとえばiTunesをシステムとして提供しても意味がなくて、コンテンツとセットじゃないと売れないですよね。表計算ソフトだと、世界中の会社が同じものを作り、安くて性能いいものも出ているのにエクセルが絶対的なシェアを誇っていますよね。それはエクセルにコンテンツがあるからなのです。インターネットで使い方はいくらでも見つかりますし、本やスクールも山のようにあります。エクセルはコンテンツとセットなのですよ。では「GPS Punch!」のコンテンツは何か。「GPS Punch!」は、外の働き方をイノベーションするためのツールですから、どう使うかをお客さまご自身の発想や考えで、工夫していただかないといけません。外での働き方革新にしても、現場の人が仮説を立て、検証しながら、改善を繰り返していくことが必要です。つまり「GPS Punch!」のコンテンツは「活用法」なのです。こうした現場主導での試行錯誤を世界一真面目に、一生懸命に進められるのは日本人だと思いますので、今からコンテンツを蓄積して、セットで海外展開できればと考えています。

Question5最後に、パートナーとしての弊社に期待することは何でしょうか?

レッドフォックス株式会社 別所社長 別所:働き方を改革・イノベーションすることが私たちのミッションであり、私たちが売るのは、単なるクラウドサービスではなくて「新しい働き方」です。この新しい働き方は会社ごとに違い、その業種・業務のことを知らないと提案できないのです。私たちもお客さまのところに行って、いろいろなことを教えていただきますが、法律知識やルールなど、すぐには分からないこともあります。ですから、お客さまをよく知る企業にGPS Punch!をご提案・構築していただくのがベストだと思っています。今回、パナソニックISさんの長年の顧客にサービス提供を開始しましたが、今後もいろいろなノウハウを活用していただいて、新しい働き方を作り、お客さまもパナソニックISもそして当社もハッピーになれればと思っています。

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