2014年11月10日インタビュー

ヨーロッパのスキー場で鍛えられたハードとソフト ~ スキーデータ株式会社 代表取締役インタビュー

スキーデータ株式会社取材日:2014年10月16日

スキーデータ株式会社
代表取締役 エッカード ビアーネ 氏

ヨーロッパのスキー場で鍛えられたハードとソフト ~ スキーデータ株式会社 代表取締役インタビュー

スキーデータ株式会社

【Corporate Data】

企業名:スキーデータ株式会社

URL:http://www.skidata.co.jp/

所在地:東京都千代田区内神田1-4-2

SKIDATA(スキーデータ:以下SKIDATA)社はオーストリアに本拠を置くゲートシステムのトップメーカーです。特にヨーロッパのスキー場では80%を優に超えるシェアを誇り、複数のスキー場で利用できる共通パスの運用システムと高品質な入場ゲートで定評があります。スキー場のノウハウを駐車場ゲートやイベントゲートに展開し、日本にも2004年に支社を、2008年からは日本法人スキーデータ株式会社(SKIDATA KK.)を設立し、同社ゲートシステムの普及に努めています。    
今回は、スキーデータ株式会社の代表取締役である エッカード ビアーネ氏にSKIDATA社の製品とパナソニックISとの協業についてお話をうかがいました。

SKIDATAのゲートシステムは全世界で1万箇所 ヨーロッパのスキー場では80%以上のシェアを誇る

「SKIDATAのゲートシステムは世界1万箇所で稼働しています。数が最も多いのはパーキングですが、SKIDATAの特徴はなんと言ってもスキー場ゲートシステム(1,500箇所)にあります。」とSKIDATA社の日本法人スキーデータ株式会社の代表取締役 エッカード ビアーネ氏は語ります。

ヨーロッパのスキー場はすべて自動化、他社のスキー場でもカード1枚で

スキー場ゲート       ヨーロッパでは既に、日本国内のような紙チケットはなく「個人が持つ1枚のカード(パス)を、運営会社が異なる複数のスキー場で共通利用することが一般化」しているといいます。「国内では、ニセコ、志賀高原、菅平、蔵王などがこの方式に移行しており、SKIDATA製品はこれら国内十数か所のスキー場で活躍している(エッカード氏)」そうです。この運用ができるのは、プーリングと呼ばれる収益分配のITシステムや、複数のカード仕様(RFロングレンジ、ショートレンジ、QRコードなど)を一台のゲートで利用できるハードウェアが必須。SKIDATA社はこれをトータルで供給でき、その結果ヨーロッパのスタンダードになったのです。

苛酷な環境でも実証されている耐環境性・可用性

エッカード氏はよくスキー場の担当者から「他社はいつもスキー場でエンジニアの顔を見かけるのに、なぜSKIDATAは点検に来ないのだ?」と疑問のようなお叱りのような言葉をかけられるそうです。「カタログ上の耐用年数は8年ですが常にその上を考えて設計しています。またソフトウェアも毎年更新しています。世界のマーケットをほんのわずかの社員で切り盛りできているのには高い製品品質に理由があります。」

「パナソニックは日本の市場を知っていて、チームを束ねられる会社」

イベントゲート       「パナソニックの技術やブランド力に大きな魅力を感じます。しかし今回始めて協業した宇宙博2014(幕張メッセ)でも明らかなように、いろんなベンダーを束ねてお客さまに最適なシステムとして良い提案を作り上げていくパワーは魅力的です。(エッカード氏)」と評価し、「SKIDATAも日本の市場ではまだまだノウハウが足らない面もありますが、パナソニックと一緒に提案することで、お客さまにより高い満足感を感じていただけるようにしたい」と抱負を語っていただきました。

エッカード氏       編集後記:エッカード氏はドイツの名だたる自動車メーカーが集まるシュトゥットガルトの出身。 ドイツの自動車部品製造会社からEUビジネスマン研修プログラム(ETP)を活用して来日。自動車関係の企業で10年間勤めた後、縁あってSKIDATAの日本法人を任されることになりました。日本人の奥様と3人のお子さんをお持ちです。「奥さんをドイツに連れていっても喜ばないから日本で頑張るしかない」と笑顔で話していただきました。(2014年10月 伊藤)

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