ISクローズアップ

Vol.026 データはシステムの垣根を越える!「つなぐ」ソリューションによる情報資産徹底活用のススメ

2012年8月30日 「システムの新陳代謝とは。」 
特集 : データはシステムの垣根を越える!「つなぐ」ソリューションによる情報資産徹底活用のススメ

システムの新陳代謝とは。

代表取締役社長 前川一博の写真

オリンピックでの日本のメダル獲得数は金銀銅あわせて38個。期待通り、番狂わせ…今回も多くのドラマがありました。今後、4年後に向けて選手の育成や競技スタイルなどの改革に乗り出す競技もあるのでしょう。とはいえ、一度にすべてを白紙にすることはできません。抜本的な改革を行うにしても、日本チームの理念、持ち味を確認したうえで、うまく新陳代謝を進める必要があります。

ITの仕組みも似たようなところがあります。企業にはそれぞれのこだわりや特性があるからです。大規模投資による全面刷新も珍しくありませんが、新しい考え方を少し取り入れることで、これまでにない大きな効果を生むこともできるのです。これまでの仕組みの良さを活かしながら新陳代謝を進めるための「つなぐ」役割は、当社の得意分野のひとつでもあります。さらに強くなったシステムがお客さまの飛躍につながるよう、お手伝いを続けてまいります。

データはシステムの垣根を越える!「つなぐ」ソリューションによる情報資産徹底活用のススメ

データはシステムの垣根を越える!「つなぐ」ソリューションによる情報資産徹底活用のススメ

あなたの周りに"ムダな手作業"、ありませんか? 絶えず変化する経営環境に即応するため、システムは部門ごとに構築されがち。結果として、システム間の連携は必然的に複雑化してしまうものです。これを柔軟に解決し、作業の省力化を実現するのが「つなぐ」ソリューション。既存を活かしながら新しい仕組みを取り入れやすく、システム全体の活性化にも結びつきます。今号はパナソニックISの得意とする「つなぎ」を特集します!

「つなぐ」必要性

例えば、FAXで送られてきた伝票を販売管理システムに手入力する。検収データと請求データをひとつずつ突き合わせて確認する。自社内の販売管理システムからクラウド上の会計システムへデータを登録する…。

ビジネスで使われるデータ形式はExcel、CSV、PDFなど多岐にわたり、システムを横断する業務ではどうしても入力作業に手間が掛かります。

全社システムを刷新・統合するという選択肢もありますが、「つなぐ」ソリューションは既存のシステムを活かしながらビジネスプロセスの統合を図れる点がメリット。業務のスピードアップはもちろん、各システムのデータを自由に取り出せるため、経営判断を迅速に行うことができます。

パナソニックISの豊富なノウハウであらゆるビジネス環境に改革を!

当社もユーザーとして「ASTERIA」を利用

パナソニックISがご提供する「つなぐ」ソリューション。そのひとつが、インフォテリア株式会社のデータ連携ミドルウェア「ASTERIA」です。

パナソニックISでは認証システムの統合、クラウドサービスの活用、顧客情報の一元管理などさまざまなシーンにおいて、200社を超えるお客さまにご導入いただいています。

その豊富な経験から培ったノウハウこそが、「何物にも代えがたい」とご評価いただいているポイント。お客さまのニーズに合わせ、導入支援サービスや連携構築支援サービスも実施しています。

クラウド導入を成功させるには ―オンプレミスとの連携がカギ

オンプレミスとの連携イメージ

ITRの調査によると、ITアウトソーシングの推進を計画する国内企業の9割がクラウドを重視しているとのこと。クラウドは今や、次世代IT基盤の選択肢として完全に定着したと言っても良いでしょう。ただし一方で、基幹系システムについては、まだオンプレミス(社内運用)で運用するケースも多く、その比率は6割から7割にのぼります。クラウドとオンプレミスにデータが並存する環境下においては、その効果的な連携方法を考えることがクラウド有効活用のカギ。パナソニックISでは、「ASTERIA」を使ってデータ連携する際、クラウドとの連携も可能にする「ASTERIA Salesforceアダプタ」「ASTERIA GoogleAppsアダプタ」を独自に開発しました。モバイル端末との連携など、クラウドサービスをさらに使いこなすための機能強化もコンスタントに行っています。

※出典:「クラウド/ICTアウトソーシング動向調査2012」ITR

導入事例リポート

東京農業大学 様

東京農業大学(以下、東農大)は、農学を専門に扱う国内唯一の大学。同学では、2010年秋に実施したシステム刷新に際し、統合認証システムにデータ連携ミドルウェア「ASTERIA」を採用。システム構築にはパナソニックISが選ばれました。

Before - 大学は学生や教職員など"人"に付随する情報システムでいっぱい。システム間でデータを共有することで、業務効率を向上させたい。

東京農業大学 様

東農大は農学を専門に扱う日本で唯一の大学ながら、学生数13,000名、教職員も含めるとIDは15,000にも及ぶ大規模な大学です。

その東農大の「統合認証システム」は、単なるID・パスワードにとどまらず、在籍者データに付随する情報をシステム連携によって共有するシステム。学生/教職員ポータル、Webのシラバス、図書館システムなど、データが共有されているシステムは多岐に渡ります。パソコンや電子メール、学生一人ひとりに割り当てられたオンラインストレージへのログインにも使われており、統合認証システムは今や、東農大の中枢を担う仕組みなのです。

2009年の終わり、翌年に予定していたハードウェアのリプレースにあわせ、統合認証システムも全面刷新することに決定。このとき候補に挙がったのがデータ連携ミドルウェアの「ASTERIA」でした。コンピュータセンター事務室長補佐の大内貴史氏が"ASTERIA構築に豊富な実績を持つSIer"という観点からシステムインテグレータの選定を進めた結果「その事例が質・量ともに圧倒的だった」(大内氏)、パナソニックISが選ばれたのです。

関連情報

After - ユーザーフレンドリーで使い勝手のよいシステムを導入することができた!

今回、東農大は統合認証システムのハード・ソフトを全面的に入れ換える一方、設計理念は従来のシステムを踏襲して構築を行いました。「このことにより、ASTERIAにカスタマイズで追加しなければならない機能が出てきました。パナソニックISにこちらの要望を伝えたところ、アイデアを絞ってその機能を実現してくれました」と大内氏は、パナソニックISの技術を高く評価します。

2010年10月、ASTERIAによる新・統合認証システムが稼動。パフォーマンスは導入前に比べ約1.8~3倍も向上したそうです。さらに、ASTERIAはGUIによる視覚的なプログラミングを実現しているため、システムに特別詳しくない担当者でも開発が容易で、開発工数の削減やメンテナンス効率の向上につながりました。仕様の可読性も高く、管理・運用面でも非常に高い効果が出ているといいます。

今後もデータ連携の対象をさらに広げていく予定という東農大。「今回のASTERIA導入は成功だと思っています。特にパナソニックISに関しては100点満点の満足度でした。職員に対する教育もしっかりしていただきましたし、本当にお世話になったなと思います」(大内氏)

統合認証システムイメージ

あいえす☆うちのBOSS<ボス>

「今号のボス」ESサポート本部 ESソリューション事業部 グループマネージャー 多田羅 智史

今回のボスはESソリューション事業部のグループマネージャー・多田羅智史。紹介してくれたのは入社11年目の坂本幸司です。

「当事業部はパナソニック エコソリューションズ社のビジネスをIT面から支えています。商品設計から生産・メンテナンスまで、バリューチェーンをシステムでつなぐ、いわば神経や血管のような役割。多田羅さんは受発注・物流・アフターケアのシステムをとりまとめておられます」。

そう語る彼は修理サービスのシステムを担当。エンドユーザーさまからの修理依頼はなんと1日5千件近くに上るそう!「これらの基幹システムは1分でも止めてはいけません。なかでも受発注システムは生産発注や納期管理などあらゆるしくみと連携する、バリューチェーンの要とも言える部分。大きな責任が伴いますから、多田羅さんがこれを担っているという事実だけでも尊敬しますね」。

普段の多田羅GMはどんな雰囲気なのでしょうか?
「話好きな、若作りのおっちゃん(笑)。というのは冗談ですが、冷静でどんな時もどっしりとした対応。さすがと思います」。

ESサポート本部 ESソリューション事業部 坂本 幸司

最後に「部署全員が多田羅さんを慕っています。そのままを貫いてください!」とメッセージをいただきました!

本ページは、当社が発刊しております「IS CLOSE UP」を基にWEB用に抜粋した内容で作成しております。
完全版をご覧になりたい場合は、こちらのPDFデータをダウンロードください。

IS CLOSE UP PDFPDF : 1.4 MB


本ページ上に掲載している個々の商標・標章・ロゴマーク、商号に関する権利は、当社または個々の権利の所有者に帰属します。

また、本ページの内容は発表時のものです。 販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。