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Vol.075 RPA開発のコツは?SEに教えてもらって作ってみた

2022年1月24日 特集 : RPA開発のコツは?SEに教えてもらって作ってみた

RPA開発のコツは?SEに教えてもらって作ってみた

RPA開発のコツは?SEに教えてもらって作ってみた

複数あるマーケティングツール間の同期をRPAでラクにしたい

こんにちは。マーケティング担当の山田です。

パナソニックISのマーケティングチームでは、MAツール「シャノン」や法人企業データベース「uSonar」など、さまざまなツールを活用しています。各システムにデータが格納されているのですが、同期を手作業で行うにはデータが多すぎてとても大変...。

そこで、データ同期をRPAツール「ロボオペレータ」で自動化してみたいと思います!ロボオペレータ担当のSEにコツを教えてもらいました。

登場人物

Shimazaki
RPAツール「ロボオペレータ」担当のSE。IT業界を二十数年渡り歩いており、定期開催のロボオペレータハンズオンセミナーでは講師を務める。趣味は家事と、息子・娘をいじること。
Yamada
ウェブセミナーの企画・運営や、販促コンテンツの制作などを担当。機械的な作業は眠くなるので苦手。作業していても、途中で別件が入ると何をしていたか忘れてしまう。
目次

2分×100件/月の転記作業を自動化したい!

Yamada 当社では「過去にセミナーや展示会にご参加いただいた、今後お客様になる可能性のある方=見込み顧客」のデータベースを持っていて、その方々へイベント案内やメールマガジンを定期的にお送りしています。手当たり次第に送るのではなく、業種や年商などの企業情報を確認し、必要な方だけに絞り込んでいます。
「シャノン」がそのデータベースに当たるのですが、企業情報を「uSonar」へ確認しに行って「シャノン」に転記するということをしています。これが地味に大変で...。作業時間は1件当たり2分程度ですが、ひと月あたり約100件あるので、作業量として馬鹿にならないんです。

01 自動化したい

Shimazaki 今まで、ずっと手作業で行っていたんですか?

Yamada 実は一度RPAを試してみたことがあります。でも、ザ・プログラミング!という感じで難しすぎて。大枠は別のSEさんに作ってもらったんですが、ちょっとした修正や作り込みが自分ではできなくて、お蔵入りになってしまいました。

Shimazaki なるほど。では、まず「作業の棚卸し」から始めましょうか。

02 まずは作業の棚卸しから

Shimazaki ロボットを作る前に、具体的にどう作業をしているのか?自動化すべき項目はどれか?必要のない項目も紛れていないか?などを洗い出すのがポイントです!「本当はこの項目は転記しないでいいんじゃない?」というのを省くことができれば、業務がシンプルになるし、ロボットの作業時間も短縮できるんですよ。

Yamada シャノンのデータ項目とuSonarのデータ項目はこんな感じです。チームで確認したところ、「転記しなくてもいい項目」はありませんでした。ただ、数字のみ/社名のみ/数字+社名などの転記の仕方があいまいになっていたので、チーム内でルールを決めました!シャノンの項目名にも追記したので、もう迷わないはずです。

03 シャノンとuSonarの項目がどう対応しているか

Shimazaki 上の図をExcelの表にして整理しました。これで準備はOKですね。それでは、ロボオペレータでロボットを作っていきましょう!

04 シャノンとuSonarの項目がどう対応しているか(Excelの表で整理)

フローチャートをいきなり書くなんて無理

05 フローチャートがわからない

Yamada 以前試してみたRPAだと、ゴリゴリのフローチャートって感じだったんですよね...。作ってる途中は意味が分かってるんですけどしばらく経つと忘れてしまって、何の処理をしてるのか全くわからなくなって...。ロボオペレータも似たような感じですか?

フローチャート : 業務・システムの流れ、プログラムのアルゴリズムなどを図形と文字を使って、全体像を見やすく可視化させたもの

Shimazaki フローチャートね。ロボオペレータでは要らないですよ!

06 フローチャートいらない

Yamada !!要らないんですか?(それはそれで心配)

Shimazaki フローチャートを書かずにいきなりロボットを作れるというのがロボオペレータのいいところなんです。RPAって初めからちゃんと動くわけじゃなくて、人の判断が必要なところがあったり、条件の見落としだとか想定外のエラーもたくさん出てくるんですよ。それを初めからフローチャートで書けるかって言ったら多分無理だと思うんです。なので、まずはロボットを作ってみて、動かしてみる。エラーが出たらその都度直す。それを繰り返していくのが定石ですね。

07 とりあえず作って動かしてみよう

Yamada おお~、アジャイルってやつですね。とはいえ、設計図がないまま動き出すのはなんとなく不安です...。

普段やっている作業をメモに起こしてみよう

Shimazaki いつもお客様にご助言してるんですが、「一回自分で作業をやってみる」のがいいです。まずここをクリックした、次はここクリックした、ってメモ書きでも何でもいいんで取ってみると、普段やっている作業が目に見えると思うので、その通りにロボットを作ればいいんです。「いきなりロボットを作れるのがロボオペレータのいいところ」と言いましたけど、言い換えると「自分の作業をそのまま作れる」ということなんです。

08 メモに起こしてみよう

Yamada それなら私にもできるかも...。早速メモに起こしてみました。

09 作業メモ

Shimazaki 「シャノンログイン」とか「会社名取得」とか、処理の内容ごとにかたまりになってますよね。ロボットを作る時も、通しで全部作るんじゃなくて、こんなふうにかたまりごとに作るようにしておくと後々便利ですよ。言ってるだけじゃ分かりにくいと思うので、まずは作ってみましょうか!

マニュアル読むより、まずはやってみよう

Shimazaki 今回のシャノンとuSonarはWebサービスなので、ロボオペレータの「Web自動化」機能を使います。ブラウザでの操作をそのまま記録できるんです。

ブラウザの操作を記録し、処理が生成される

11 ロボオペレータ画面

Yamada あ、そしたらもうこの画面に勝手に処理ができちゃうんですね。「Chromeを起動」とか、わかりやすい。

Shimazaki そうです! よくお客様にもお伝えしてるんですが、「マニュアル読むよりも目で見て覚えられるRPA」なんですよ。操作を誰かがやってるのを横で見て、こうやって作るんだっていうのをすぐ覚えられる。処理内容が日本語で読めるのもわかりやすいですよね。

ロボオペレータのいいところ

Yamada 他のメンバーへ業務を引継ぐ時も比較的楽そうですね。自分しかできないってなると辛いので...。

Shimazaki ExcelのIF文が理解できる方であればほぼ問題なく使えると思います。続きも作ってみましょう。

ロボットの処理内容はタブで分けておくと楽

12 完成

Yamada できてしまった...。さっき作ったメモの項目ごとに、タブで分けてるんですね。

13 処理内容をタブで分けている

Shimazaki 一番左のタブの処理が終わったら次は右のタブへ、それも終わったらさらに次のタブへ、というように処理が進んでいきます。ロボット作成は、条件分岐を整理しきれていないけどこんな感じじゃないかな?とか、途中でこの処理も付け加えなきゃとか、「とりあえず作ってみる」「後から付け足す」という作り方をしていくんですね。こうやってタブで分けておくと、それがすごくやりやすいんです。

14 タブで分けるメリット1

Yamada 確かに。今作ってみたロボットは「uSonarの検索でヒットした企業が1件の場合」という一番シンプルな処理ですけど、実際は0件の場合もあれば2件以上の場合もあります。それも条件分岐で付け足す必要がありますね。

Shimazaki あとは、タブで分けておくと処理をコピペできるという利点もありますね。ログイン処理とか、よく使うので。新しいロボットを作る時に使いまわしできるんです。

15 タブで分けるメリット2

Shimazaki ロボットを一通り作ったら、いきなり本番ではなくて「プレ本番」をやってみてください。今までの手作業も同時進行で、手作業とロボットとを見比べてみるんです。そうすると想定外の条件分岐やエラーが出てくるはずなので、1個ずつ潰していくといいですよ。

Yamada まだまだ作り込みは必要そうですが、実際に作ってみると意外とできるものですね。何より、日本語表記がわかりやすいのがありがたい...。

16 日本語表記がわかりやすい

Yamada 普段プログラミングなんてしないので、ザ・プログラミング!なRPAだと理解するのに時間がかかるし、作ってからしばらく経ってメンテナンスが必要になっても簡単に触れなくなってしまうんですよね。ロボオペレータなら、ロボット作成から期間が空いてもすぐ処理内容を理解できそうと感じました。

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