2014年12月16日

本格導入!HP Moonshotセミナー ~ VDIからHDIへ、自社の仮想デスクトップ環境のリニューアル

本格導入!HP Moonshotセミナー

開催日時:2014年11月26日(水)

開催場所:東京都江東区 日本ヒューレット・パッカード㈱大島オフィス

11月の終わりに日本ヒューレット・パッカード社の大島オフィスで「HP Moonshot」セミナーが開催されました。「HP Moonshot System」は、新時代を見据えて、「省スペース」「省電力」「コンピューティングリソースの高効率」を実現するために開発された次世代プラットフォームです。

パナソニック インフォメーションシステムズは、その超高密度サーバー「HP Moonshot System」を自社に導入し仮想化しないリモートデスクトップ環境を構築しました。セミナーでは当社のエンジニア 高垣義男が自社導入事例を紹介しました。

プログラム

【15:00-15:30】 爆発するコンピューティングニーズを支える「HP Moonshot System」とは?新カートリッジで格段に広がった適用分野
日本ヒューレット・パッカード社

【15:30-16:00】 「HP Moonshot System」採用の劇的効果Moonshotと共にこれからの時代を歩み始めているお客様事例を徹底紹介!
日本ヒューレット・パッカード社

【16:10-16:40】 「VDIからHDIへ、仮想デスクトップ環境のリニューアル事例」
パナソニック インフォメーションシステムズ グループリーダー 高垣 義男

【16:40-17:25】 オープンソースソリューションが生み出す新しい価値
日本ヒューレット・パッカード社

セミナーレポート

当社事例紹介の様子
当社事例紹介の様子

VDIからHDIへ

パナソニック インフォメーションシステムズは、2010年よりVDI(Vertial Desktop Infrastructure、デスクトップ仮想化)の取り組みを開始、情報セキュリティの強化とアクセシビリティの向上を目指すと同時に、システム構成は従来のPCと同様のレベルを維持しつつ、最小限のコストでの導入を実現しました。

しかしながら、利用開始から既に4年が経過、性能の劣化、コストの増大、可用性の低下といった潜在的な課題に直面、これらの課題解決のために仕組みのリニューアルが急務となっていました。

VDIの導入により享受することができた、情報セキュリティの強化や、マルチデバイスでの利用といった様々な成果を維持しつつ、高パフォーマンス化による生産性の向上やスマートデバイスの積極的活用、ワークスタイルの変革のさらなる推進を目標に、2014年、HDI方式でのリニューアルを決定するに至りました。

HDI(Hosted Desktop Infrastructure)とは

ハードウェア環境を占有利用し、リモート環境から利用するシンクライアントソリューションの一つです。

シャーシと呼ばれる筐体の中に、ユーザー毎に物理的に分離されたPC環境がカートリッジとして搭載されています。VDIは、VMWareやXenServer等の仮想化技術を用いて、仮想的にハードウェア環境を分離して論理的に各ユーザー毎にPC環境を提供するのに対し、HDIは物理的に分離されたPC環境を各ユーザーが占有する利用形態となります。ハードウェアを共有するVDIとは異なり、ハードウェアを占有できるHDIは性能面で他のユーザーの影響を受けることはありません。

HDI方式でのリニューアルに際し、サーバーには、HDIに特化した専用の「HP Moonshot System」を選択、1シャーシあたり45枚のカートリッジが収容可能です。そして1カートリッジあたり4ノード(4ユーザー相当)の「HP ProLiant m700サーバーカートリッジ」を採用、このm700は、シンクライアント専用カートリッジで、CPU、SSDとメモリを各ノードに搭載しています。

HP ProLiant サーバーカートリッジラインアップ HDI専用サーバー「HP Moonshot System」
写真左:HP ProLiant サーバーカートリッジラインアップ 写真右:HP Moonshot System

HDIの特長は

  • シンプル!  システム構成はほぼPCと同じで、仮想化のスキルが不要です。
  • パワフル!  長期間の利用にも耐える十分な性能を有しています。
  • スピーディ! 計画立案に割く時間を最小化しました。VDIと比較すると構築期間を大幅短縮しています。

HDI導入の効果は

「HP ProLiant m700サーバーカートリッジ」説明の様子
「HP ProLiant m700サーバーカートリッジ」説明の様子
  • VDIと比較して、CPU性能が約21倍、IO性能が約16倍アップ、性能が格段に向上しました。
  • 障害が発生した場合、カートリッジ単位、ストレージ単位での対応が可能となり、可用性が向上しました。
  • ライセンス費用は利用デバイス数に関係なく一人分のライセンスのみ、コスト削減とマルチデバイス化を実現できました。
  • シンクライアントの適用業務を開発業務まで想定、情報セキュリティの強化につながります。

従来のVDI方式は、1利用者が複数のデバイスを利用する場合、デバイス数分のライセンスが必要でした。それがマルチデバイス化の推進を阻む要因となっていました。HDIで一気にその問題が解消、ワークスタイルの変革の更なる推進に一役買っています。

また、VDIでは、例えばハードウェア障害が発生した場合、すべてのユーザーに影響が及んでいましたが、HDIでは、カートリッジ単位(4ユーザー)あるいはストレージ単位(1ユーザー)での影響にとどめることが可能となり、ビジネスの継続性に大きく貢献しています。そして、高性能・高可用性の実現でプロダクティビティの向上にもつながっています。

今後の展開

"働き方に合わせた最適な方式"として、HDIを中核としたサービスを社内展開していく予定です。

外部のお客さまには、大規模導入実績をベースにしたスキル・運用ノウハウを持つデスクトップ仮想化のオールラウンドSIerとして、今回新たにラインアップに加えたHDIも含めた最適なVDIソリューションを提案してまいります。

またシステムの導入のみならず、VDI環境をより効率的に運用していくための運用支援システム「NetKaleido」、プロビジョニングを支援する「Netkaleido for PVS」を提供してまいります。是非お問い合わせください。


写真左:日本HP社大島オフィス・セミナールーム  写真右:セミナーームに併設したデモンストレーションコーナー

最後に

セミナーは一部を要約して紹介しています。

「詳細を聞きたい!」場合には「商品に関するお問い合わせフォーム」から、”HP Moonshotセミナー”の詳細を聞きたい」と記載、お問い合わせください。あるいは最寄りの営業所に直接お電話でお伝えください。

またパナソニック インフォメーションシステムズはお客さまの環境にあった最適なソリューションを提案いたします。ぜひご相談ください。

取材記者:池田 レポート制作日:2014年12月1日

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