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垂直統合という選択肢 “私たちも使っています”
データベース垂直統合サーバOracle Exadataで実現したミドルウエアの統合。
ハイパフォーマンス・高効率運用・高いアプリケーション品質維持を約束する基幹システム基盤に。
H.MARUYAMA
Executive Officer
Solution Business Unit
まさに「待ったなし!」という状況でした。ここ数年のデータ量拡大は「何とかやりくりする」で何とかなるレベルを大きく超え、もはや抜本的な解決を迫られる段階にあったのです。
私たちが過去から構築し運用し続けているシステムは、製造業向け大規模基幹システ ムを中心に、関連会社やサプライヤー、販売網、そして海外拠点をカバーするものです。従来であればコンシューマからやや離れた地味なものでしたが、ここ数年それがどんどん前線化、従来のBtoBからBtoBtoCへと拡張しています。また「業務システムを事務所で利用する」というクラシックな形態は過去のものとなり、情報システムは、いつでも・どこでも・誰でも・何にでも、と留まるところを知りません。
この動きに遅れぬよう、新規のシステムを次々投入しつつ、一方で予想を超える伸びを見せるデータ量に対して、安定・安全・快速を確保していかなければならないのです。
しかし、私たちに腰を据えて基盤や体制の再構築をしている余裕は与えられていません。こういう状況だからこそダウンタイムも認められていません。今回は“走りながら抜本的そんな取り組みでした。
M.KATAOKA
Group Leader
IDC Service Division
Infrastructure
Service Group
夜間バッチが切迫していました。また、リアル系システムのレスポンス向上も大きな課題でした。お客さまをお待たせするわけにはいきませんから、都度アプリ側でチューニングをして対応しましたが、決定打にはならない。限界が近づいていました。
そんなとき、レスポンスを含め非常に要求水準が高い物流系システムのリプレースをすることになりました。これまでのように物理サーバの組み合わせで対応できるだろうかと悩んでいたとき「Oracle Exadata X2」がリリースされ早速検証に取りかかりました。
有効性は高いが問題アプリとされていたものから検証を開始。検証を進めていくと、すべてのアプリケーションが著しく高速化し、驚いたことに従来と比べ最高60倍のスピードをたたき出すアプリさえあったのです。
これだけでなく、夜間バッチの処理時間も大幅に改善されました。また、導入とあわせて運用の専門スキルが高い担当者がミドルウェア関連業務を担当するようになり、4システムで1.0人月かかっていたものが0.4人月と、効率性も目に見えて向上したのです。
H.OKU
Specialist
IDC Solution Center
Customer Account
Group
システムごとにボトルネックを見つけ解消し、アプリをチューニングしハードを更新する・・・そのやり方では思うような効果を出せなくなりつつありました。
私たちは、既にサーバを中心とするインフラ統合を完遂していました。しかし、そこで生ま れた余裕すら脅かされ始めている状況を打破するには、ミドルウェアの統合に踏み込む、つまりアプリ基盤のあり方を変えていくしかないと考えていました。
Oracle Exadataと言えど、基幹8システムの統合は決して楽ではありません。同じDBでもアプリケーションによって使い方が違ったり、使うDBのバージョンが違うなど、個別最適時代の負の遺産が歩みを妨げます。ひとつずつ紐解き、Oracle Exadataに最適なルールをつくり、システム統合を進めました。結果、パフォーマンスや開発生産性の飛躍的な向上がもたらされ、加えてDB運用品質も大きく改善されました。
今回、当社のアプリ・インフラ・R&Dの3チームが共に統合に取り組んだことで、社内に豊富にあるOracleのノウハウを糾合し、短期で効果を上げることに成功しました。正に「ユーザ系ベンダ」の真骨頂だと自負しています。
K.TANAKA
Executive Officer
Technology
Development Operations
私たちの前にずっと立ちはだかり改革を阻み続けていた壁が、あっという間に突き崩される。そんな場面に遭遇することがあります。ITの場合それを引き起こすのは革新的技術です。
「仮想化」「クラウド」と改革を続け、今最後の牙城である「レガシーマイグレーション(Legacy migration)」に改革のメスを入れる勇気が湧いてきました。
ポイントは2つ。まず、メインフレームで運用されているアプリケーションロジックのオープン系への当てはめ。設計当時に組んだロジックを20年、30年と使い続け、ブラックボックス化しているケースは少なくありません。
もうひとつは、オープン系が苦手とするデータベース処理の高速化です。メインフレームのバッチ処理からオープン系の24時間処理への移行のために、高性能サーバとストレージの能力を最大限使い、メインフレーム並のスループットを実現しようとする対症療法的な取り組みには、もう限界が近づいています。
Oracle Exadataは、オープン系のランダム処理に並列処理を取り込むなど、かなりメインフレームに近いマシンです。革新的技術がマイグレーションも新規開発も全部まとめて、未来へと引っ張っていってくれそうです。
T.SAKAI
Director
IDC Solution Center
私はIT基盤の設計や運用に長年携わってきました。今IT基盤のより上位のレイヤー、つまりアプリケーションの“声”に、これまで以上に耳を傾ける必要があると感じています。
当社は、情報システム部門であった時代から今日に至るまで、一貫して「アプリケーション開発・運用からIT基盤の選定・構築まで、自らの手で進める」というポリシーを持ち続けてきました。
これは「アプリケーションを最大効率で稼働させてこそのインフラ」であり「アプリケーション部隊がインフラを知り尽くしているからこそ、そのポテンシャルを最大限に発揮できる」という考え方に基づくものです。
アプリケーションの稼働要件は千差万別ですが、そのパフォーマンスを最大化しつつ基盤を標準化・統合化する。ある意味トレードオフな活動に私たちは地道に取り組んできました。
その私たちが今回選んだ新たな、そして強力な選択肢Oracle Exadata Database Machine。インフラ基盤だけでなく、アプリ領域までおよぶノウハウで、ぜひお客さまの新世代IT基盤構築のお手伝いをさせていただきたいと切に願います。
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