2015年11月7日インタビュー

映像ITソリューションをコアに据えた永遠のベンチャー企業 ~ ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社 社長インタビュー

ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社取材日:2014年10月7日

ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社
代表取締役社長 吉田 太 氏

映像ITソリューションをコアに据えた永遠のベンチャー企業 ~ ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社 社長インタビュー

ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社

【Corporate Data】

企業名:ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社

URL:http://www.vio.co.jp/

所在地:大阪市

ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社(以下VIO:ヴイ・アイ・オー)は、映像ITソリューションを事業の中心に据え、特に近年映像監視ソリューションの分野で高い評価を得ています。設立から18年を経て今もなお、ベンチャーの気概にあふれる元気企業VIOを引っ張る吉田太社長に、そのベンチャースピリッツの秘密をうかがいました。

社内ベンチャー制度で船出、18年の航海

創業は1996年、松下電工株式会社(現:パナソニック株式会社エコソリューションズ社)の社内ベンチャー制度を活用し吉田社長をはじめとする有志で立ち上げた会社です。それから18年、変化の激しいIT業界ではもうベンチャー企業とは呼べないかもしれません。しかし吉田太社長は「各社の社内ベンチャー制度で立ち上げられた企業は多いが、事業として確立できた企業はほんの一握り。その希少な会社としてベンチャーの可能性を貫いていきたい」と、あくまでベンチャーにこだわりを見せます。

ベンチャー企業としての存在意義に悩み・・・

吉田 太 氏

この18年の道のりは決して平坦ではありませんでした。

親会社の社長から「事業として成り立っていることとベンチャーとして成功していることは違う。今のペースなら100年かければ100億円に成長できるかもしれないが、それがお前の考えるベンチャー企業か?」、その言葉は「ショックだった」と吉田社長は当時を振り返ります。

5年前(2009年)事業の柱を再定義 第二の創業

5年前私はホテルで缶詰めになり事業検討を行いました。真っ白なホワイトボードに「今後の事業の柱は何か?」の答えを書き込むために。三日間の検討の末、出した答えは「当時売り上げのわずか5%だった映像事業を中心に据えることだった」そうです。そのために、「固定的にあったサービス収入も捨て、人的リソースの半数を同事業に振り向ける」という決断をしたのです。

針のむしろの3年間、ようやく開花した映像IT事業

ところが「以降3年間は思うように売り上げも伸びず、社内外から『いつまでやるのか』『人手不足になっている案件にシフトを』という声が次第に大きくなっていった」と吉田社長は当時を回顧します。それも2013年からは一転、映像IT事業は引き合いが急拡大したのです。「ぎりぎり間に合ったという気持ち。辛かったけど、あのプレッシャーがベンチャー企業がベンチャー企業としてあり続けるための糧になった」そうです。「映像事業の選択」は、VIOが真のベンチャー企業として生まれ変わる第二の創業につながったのです。

VIOの存在意義

自社開発の映像マネジメントソフトウェアであるArgosView(アルゴスビュー)の高い性能・品質をコアに、カメラ・センサー・制御通信機器などのデバイス群をつなげるマシンtoマシンの統合力、使い方にあわせてソフトをカスタマイズできる適応力、それがVIOの映像ITソリューションの強みです。「パナソニックグループの中にあって、パナソニックの優れたデバイス群をつなぎ、自社のIT力でより大きなお役立ちを創出できること、それがVIOの存在意義と捉えている」と吉田社長は言い切ります。

吉田社長がテーブルの上に置くモノ

吉田社長の下にはベンチャースピリッツあふれる社員が揃っています。吉田社長は、社員が囲むテーブルの上にあるものを置きます。それは「手付かず」の「ハードルが高い」、でもVIOが「やるべき」テーマです。吉田社長は「そのとき『私がやります』といって手を伸ばしてくれる社員がたくさんいることに感謝し誇りを持っている」と笑顔を見せてくれました。VIOのベンチャーとしての航海はまだまだ続きますが、吉田社長にはその航路がしっかりと見通せてきたようです。      

VIOメンバー

パナソニックグループの一員として小粒ながら確固たる存在感を示すベンチャー企業ヴイ・インターネットオペレーションズ(VIO)にどうぞご期待ください。

ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社 代表取締役社長 吉田 太氏のご紹介

1969年 京都生まれ、甲南大学理学部卒
1992年 松下電工株式会社 ISセンター入社
1996年 ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社 創業メンバーとして参画 企業向けセキュリティSIに従事
2000年 「どこでもカメラ」映像サービスを開発 
2003年 社長就任  ArgosView販売開始

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