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長時間労働をやめられない日本の現状にメスを入れようと、政府が「働き方改革(ワークスタイル変革)」に乗り出しています。時間あたりの生産性を重視し、生産性を高めるための制度・しくみを整えることで、企業と働き手の双方にメリットがある環境へつながります。今回は「ワークスタイル変革」を支援するITソリューションをご紹介します。
夫婦共働き世帯が既婚世帯の約6割を占めるなか、育児と仕事の両立は社会全体の課題です。さらにもうすぐ団塊の世代が70代に突入するため、介護しながら働く人もこれまで以上に増えることとなります。時間的制約を持って働く人が増えることで、従来の「長時間労働で人手不足を補う」という考え方は限界に近づきつつあるのです。
企業側もこれを課題と感じており、上場企業301社のうち73%が、働き方改革の最優先課題として「長時間労働の是正」を挙げています。
限られた時間で成果を出すには、時間当たりの生産性を高めること。ここでカギとなるのが、場所や時間にとらわれずに仕事をする「テレワーク※」でスキマ時間を有効活用することです。総務省の調査では、テレワークを導入している日本企業は16.2%とまだ少ないですが、うち8割の企業が導入の効果を実感しています。
※在宅勤務、サテライトオフィス勤務、モバイルワークを含む。
静岡県の富士市教育委員会様では、出席管理などの学校事務をどこでも安全に行えるよう、市内小中学校の全教職員にノートPC型シンクライアント端末を配布しています。
私物PCを学校に持ち込む従来のスタイルに比べ安全性が飛躍的に向上し、また端末の持ち運びやすさのおかげでテレワーク利用者数も向上しました。
さらに「授業内でも端末を利用したい」という要望に応え、システムを強化。シミュレーションやグラフ作成などの学習コンテンツを児童生徒たちに見せられるようになっています。
福岡に本社を構える株式会社ひよ子様は、自社だけでなくグループ会社・株式会社東京ひよ子の商品開発にも関わっています。そのため遠隔地間をつなぐ会議システムは必須。福岡と東京で計4箇所に、パナソニックISのビデオ会議システム「Panasonic HD映像コミュニケーション」を導入いただきました。社内会議のほぼ全てに出席するという社長が本社にいながらにして工場や東京ひよ子との会議へ出席できるようになり、移動による時間のロスを月に約30時間以上削減することができました。遠隔地間でも相手の表情をはっきり見られるため、週に3,4回のペースでご活用いただいています。
さらに、同社ではサブカメラとしてハンディカメラを活用されています。「開発中の商品パッケージをアップで映して相手に見せたり、新店舗の様子を詳しく見られるようになった」との声をいただいています。
パナソニックISでは、15年以上活用してきたシンクライアント環境とビデオ会議システムに加え、新たにOffice 365を全社導入しました。
Office 365とは、Wordやメール、Skypeなど、日々の業務に欠かせないツールをどのデバイスからでも利用できるクラウドサービス。スマホやタブレットでいつでもどこでもファイルの編集やスケジュール管理ができるようになり、特に外出の多い営業・SEから「出張や外出前のスキマ時間を有効活用できるようになった」との声が挙がっています。
内勤スタッフにとっても効果は高く、社員の在席状況がひと目でわかるようになったため「○○さん、今は席にいるから電話してみよう」「会議中みたいだけどインスタントメッセージを送ろう」と気軽に連絡がとれるようになりました。 場所を選ばずに働ける環境がビジネスの生産性向上につながっており、また短時間勤務など自由なワークスタイルを後押しする基盤に。産休・育休からの復帰後、子育てをしながら営業として活躍する社員もいます。
お客さまの経営に携われるのがERP導入の醍醐味」と語るのは、エンタープライズソリューション事業部 基幹インテグレーション部の島田久資。完全Web-ERP「GRANDIT」を担当して約7年になります。
「ERP導入はお客さまの収益構造を理解するところから始まるのですが、これが形になっているのがマスタデータです。マスタデータを通して収益構造が分かると非常に嬉しいですし、そこが面白さでもありますね」。 最近では、デアゴスティーニ様のERPクラウド移行プロジェクトを成功に導きました。業務に不可欠なシステムだけに、移行に伴う停止期間を最小化するための工夫を凝らしたそうです。
「データの取捨選択や圧縮処理を行ってデータ量を減らし、なおかつオフラインで移行することで、ご要望である『2日以内での移行』をクリアできました。アプリとインフラの両方を見ながら総合的に判断できたことが、当社ならではの成功ポイントだったと思います」。 そう語る彼のこだわりは「ご要望を必ず文書や絵に起こして、認識の齟齬をなくすこと」。 「ERPはまるでパズルのように、少しの間違いが全体へ影響を与えてしまいます。お客さまの思いを正しく具現化するために、齟齬や矛盾がないよう細心の注意が必要です。いかに整合の取れたしくみにしていくかが我々の技術と経験の見せ所だと思っています」。
本ページは、当社が発刊しております「IS CLOSE UP」を基にWEB用に抜粋した内容で作成しております。
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