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反転授業やアクティブラーニングが注目を集める背景にあるのは、グローバル化とAIの発達。自分で学び、協働し、価値を創造する人材が求められる中で、主体的に学べる環境がこれからの教育に必要とされているというわけです。
ですが一方で、先生は多忙を極めています。授業準備の時間が足りないと悩む先生は非常に多く、さらに負担増となるであろうこれらの取り組みはなかなか進んでいないのが実情です。
つまり、先生への負担を限りなく軽減することが、反転授業・アクティブラーニング推進のポイント。 パナソニックISのご提案するアクティブラーニングソリューションは「お手軽利用」をコンセプトとしています。例えば反転授業に不可欠な授業映像の準備も、一般的なビデオカメラではなくネットワークカメラを活用することで自動的に収録から配信までを済ませることが可能。学生のスマホやPCをクリッカーとして活用することで、全員参加型の授業づくりも簡単にできます。
国際学院埼玉短期大学様ではかねてから学生が主体的に学べるような授業環境の整備を進めていましたが、これをさらに展開すべく、本格的なアクティブラーニング環境を導入。
プロジェクター型電子黒板、講義収録システム、LMS(学習管理システム)を組み合わせたソリューションをご活用いただいています。
講義資料のパワーポイントが電子黒板機能と合体したことで、従来の一方向的な授業からインタラクティブな授業へと様変わりしました。学生を1人ずつ当てて、投影しているパワーポイントに直接書き込んでもらうんです。私の専門は解剖生理学なので、肋骨に番号を振らせたり胃の絵を描かせたりしています。学生からすれば今までは眺めるだけだったパワーポイントですが、「自ら書き込む」というプロセスを作ったことで、授業に参加している意識を生み出せるようになったと思います。
また、よく理解している学生とそうでない学生がはっきりとわかるようになりました。授業への積極性が両者で明らかに違いますから、なかなか授業に入ってこれない(=まだ理解できていない)学生に対しては個別にフォローできるようになりましたね。
電子黒板も授業映像も、シンプルなツールなので自由度が非常に高いです。もっと興味を持ってもらえる、楽しく理解できる授業をめざして、いろんな使い方を考えていきたいです。
調理実習で、見本となる私の手元を天井のネットワークカメラから撮影し、プロジェクターにライブで映し出しています。プロジェクターは電子黒板機能が付いているので、映像からキャプチャした画像にメモ書きを加えることも可能です。
例えばオムレツを焼く時はフライパンのヘリの使い方がポイントとなるのですが、『この部分を使うんだよ』と映像に直接しるしを付けることができるんです。口頭で言うよりもわかりやすいですね。学生たちはみんな興味を持ってくれています。
今回のプロフェッショナルは、エンタープライズソリューション事業部 施設空間ソリューション部 ユニットリーダーの吉田進です。文教・自治体のお客さま向けにPC教室やシンクライアントの導入を手掛け、今年で15年。近頃ではアクティブラーニングソリューションの提案も行っています。映像やICT機器を授業に取り入れることで、生徒の集中力が上がったり、自主的に発表する力がつきやすくなるのです。
「タブレットも電子黒板も所詮は道具。授業でいかに活用できるのか?が重要です。ですので、こんな授業はいかがですか、今の子ってこんな授業をすると興味を持ってくれますよ、とご提案するように意識しています」。
そんな彼の考える「現場力」は、「先生の教育ノウハウと我々のITノウハウを融合させて、先生のめざす授業をデザインする力」。
「民間企業のしくみには経理などある一定の型がありますが、教育現場にはお決まりの型がありません。先生との対話でそのヒントを見つけ出し、長年の経験からひとつの形にまとめていく力が重要なのかな、と思います」。
「自分たちが手掛けたしくみが若い学生さんへの刺激となって、もっと新鮮なものを生み出してくれるのが面白い。夢を与えられるようなわくわくする教育方法を、これからも率先して提案していきたいですね」。
本ページは、当社が発刊しております「IS CLOSE UP」を基にWEB用に抜粋した内容で作成しております。
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